身近にも、190センチくらいある大きな人がけっこう居る。

日本人も、大きくなったなあ~。

通っているスポーツクラブでも、散見されるよ。

 

彼らを見て、どうしても思い浮かんでしまうことがある。

「亡くなったとき、焼くのにすごく時間がかかるだろうなあ~」

納まる棺を用意するのも、それをかつぐのも大変だ。

不謹慎なことを言って、ごめんね。

 

でも、これは悪い冗談ではなく現実のことだ。

闘病の末干からびたミイラのようになった人は、すぐ焼けるそうだ。

同じ料金を支払っても、焼き上がるのに必要なガスの量はずいぶん違う。

 

死亡時ばかりではない。

ふだんご飯をたくさん食べなければならないし、大きい服も要る。

鴨居でよく頭を打ち、車に乗り込むのも大変だ。

前に座ると「見えない!」とよくクレームがつく。

 

大きくて、お相撲さんのように異様に太った人も時々いる。

そんな人を見ると、またくだらない心配をしてしまう。

「ちゃんとお尻を拭けているのかな~?」

プールに入っているのを見ると、なおさら気になる。


でも、背が高いだけで有利な点はもちろんあるよ。

第一、適齢期の女性の厚かましい要望「三高」の第1番目だ。

高収入・高学歴がなくても、惚れっぽい女性にはそれで充分だ。

特別マスクが良くなくても、背が高いだけで取り敢えず許してもらえるかな。

 

それに、本当は小心者であっても、何だか”大物”に見えたりする。

また、これまでにいろいろな人に会ってきた末の実感だが、

大きい人には余裕があるせいか、気のやさしい人が多い。

小回りが利いてずる賢い者は、大抵小さい人だ。おっと、これは偏見か。

 

ぼくは、大きい方の部類だ。

でも、死亡時に、自分の体が早くちゃんと焼けるか…なんて心配はしないよ。

だって、本人はもう死んじゃっているんだから。

後は、周りに心配させときゃいいからね。