ども、おぢさんです。
時はながれます。
そして流行もまた変わっていきます。
おぢさんが昔銃を撃っていた頃には、木製ストックに新型の角形アクションのアンシュッツの20××シリーズが出たばかりで、ショートバレル+スリーブというのが流行ってました。
ライフリングで弾に必要な回転数を与えれば、命中精度にはそれより長い銃身部分は必要ないので、少しでも銃身を短くして弾離れをよくしようというような話だったと思います。
ちょっとずんぐりしたシルエットの銃でしたね。
スリーブもいろいろ売っていて、ヤンキー車のマフラーみたいな太いスリーブ付けている人もいました。
空洞が大きいためなのか、撃つと「カポーン」と銭湯でケロリンの黄色いオケを使ったような音が出てました。
今はすっかりショートバレルは見なくなりましたね。
最近は通常の長さのバレルの先に、さらにスリーブをつけて照準距離を延ばすのが主流みたいですね。
昔のショートバレルはなんだったんでしょうか。
思ったほど当たらなかった?もっと違う理論が出てきた?
長い銃を使っているのを見ると、なんだか強そうだしカッコイイですね。
私もすぐに流行りに飛びつきました。
フロントとリアのサイト間距離が伸びると、焦点距離が伸びるので老眼でも標的が狙いやすくなると聞きます。
でも、どれくらい伸ばしたら効果があるのか、そもそも効果がないのか…。
老眼の高齢者シューターが増えて、ロングバレルによる照準効果が出るようになって、ショートバレルの流行が終わったんですかねえ。
ま、私が射撃を再開するくらいですから、ロートルばかりになっていくのかなあ。
でも銃身が長くなると、銃を止めるのにさらに精度が要求されるんじゃないでしょうか。
筋トレも必要なのでは?
スリーブの有無が点数に決定的な要素になるのかならないのか…まあ、私は見た目のカッコ良さだけで付けてるわけですが。
前置きが長くなりました(おじさんは昔語りが長いんです)が、スリーブの話です。
私はSE(ドイツの銃砲店の自社ブランド?)から出ている長短2種類のうち、短いほうのスリーブを使っています。
銃身に取り付ける基部金具を銃身の直径によって選択するもので、ノギスで直径を測って、自分の銃身に適合するものを注文しました。
照準距離や焦点距離を伸ばすことが目的であれば、長いほど有利だと思うので、もっと長い物にしてもいいのかもしれません。
ただ、長くなるとバイブレーションが問題になるため、振動を減衰する装置が追加されたりした商品もありますよね。
どちらにしても、どれくらいの距離が自分にとって適切なのかを確認するためには、例えば1センチづつずらしながら着弾を確認していく…といった遠大な作業が必要となると思います。
とてもそんな事はできないので適当にフロントサイトの位置を決めていますが、まあ、これくらいの長さのスリーブだという時点で、ほとんど効能はなくカッコだけのシロモノだということになるかもしれませんね。
で、その効果のほども疑わしい、見栄えだけのスリーブ(笑)ですが、掃除のときには毎回はずしています。
理由は、着弾に影響があると言われる銃口(クラウン)の掃除ができないからです。
スリーブも、内側はなるべくツルツルのほうがいい(ガスがスムーズに排出されるから?)とのことですので、このあたりをきれいに掃除しようとすると、付けたままでは難しいですからね。
周囲には、照準軸線がずれるのでスリーブをはずさないという人と、掃除のために毎回はずす人がいます。
私の場合は、そもそもスリーブ付きだと銃がケースに収まらないのではずしています。
基部金具とのスリーブの接続は、ちゃんとずれないように出っ張りがついているので、取り外しても毎回同じ位置にセットすることができます。
まあ、毎回0.1ミリくらいずれてるのかなあ。
でも、毎回取り外す前後のサイトだって、毎回0.1ミリくらい前後位置が違うかもしれないし、自分で用意している紙標的のセンターペーパーだって、毎回微妙に貼る位置がずれているかもしれません。
そもそも私はそれほど精密に撃てているのか…という根本的な問題もあります。(ソレヲ イッタラ オシマイヨ)
ということは、スリーブの取り外しにはそれほど気を使わなくてもいいというような気がします。
銃身の長短、スリーブの有無、着脱…どれをとっても「これならあたる」という決定打がないように思います。
要するになんでもいいって事なんですかね。
ハイサイトブロックのように、あるとないとで全然撃ちやすさが違うという必須のパーツもあります。
でも、シングルステージのトリガーとか透明なフロントグローブとか、効果の程がよくわからない(怪しげな…なんて言っちゃダメですよね)パーツは数多くあります。
私なんかは素の銃で撃っても点数変わらない気がしますが、なんのかんの言いながらいろいろ買っています。
メーカーの思惑にまんまとのせられているような気もしないではありませんが、みんなが使っているパーツだと安心できるし、自分の物欲も満たされているのでノープロブレムです。
「鰯の頭も信心から」というところでしょうか。
(イワシにしてはどのパーツも高いなあ)