初めての電的 | おぢさんのライフル射撃日記

おぢさんのライフル射撃日記

50m標的射撃についてときどき書きます

ども、おぢさんです。
大人の遠足に行ってきました。
「第54回東日本スポーツ射撃競技選手権大会 in 伊勢原」


しばらくぶりの遠征だったので、備忘録的に行程を振り返ってみます。


【荷物】
普段は車で射場に行くので、銃はハードケースに入れています。
今回のように乗り物を変えながらの長距離移動ですと、銃をぶつけたり衝撃が加わる可能性も高くなるのでハードケースのほうが安心なのですが、移動時の持ち運びやすやを考えてセミハードケースにしました。
そのかわり、飛行機に載せるときには専用の保管箱を用意してもらいました。

装備品も、他の今どきの選手と同じように、大きめのスーツケース1つにまとめて持ち運ぶことにしました。
電的になったことで、監的スコープの運搬がなくなったのが大きいですね。
レンズの破損に気を使うし三脚は重いし。
ま、エアと違ってニーリングロールは十分重くて場所をとりますが。
もちろん飛行機は重量オーバーで超過料金でした。

荷物を少しでも減らすのと、オイルの持ち運びの難しさを考え、クリーニングキット一式は持って行きませんでした。
放置しても1日ですからね、家に帰ってからゆっくりクリーニングをしました。
屋外だったので少し念入りに掃除しました。


【移動】
今回のルートとしては…
 羽田空港 → リムジンバスで本厚木まで
 本厚木でレンタカーに乗り換え
 ホテル、射場間の移動はレンタカー
…という感じでした。

射撃は荷物が多く、射場はだいたい山奥にあるので、車なしでは移動できません。
かといって羽田空港からレンタカーで都内を運転するというのも、田舎者にはハードルが高いです。
今回はリムジンバスで都心部をパスして郊外までいっきに移動して、そこでレンタカーを借りることにしました。
マイカーで移動できる本州の選手が少しうらやましいです。


【電子標的】
射撃に復帰した目標のひとつである電的をついに撃ちました。
とっても普通で、違和感なく撃つことができました。
監的スコープを見なくていいので、姿勢を崩さずに撃ち続けることができるのはいいですね。
点数が見えてしまい、つい頭で計算してしまうのは慣れが必要かもしれません。

本射になってKを撃ち終えたところで「射場長!」とコールして、射座にやってきた審判員に「電的初めてで使い方が分かりません。切り替えはどのボタンを押せばいいですか?」
と聞いていたら、後ろで見ていた北海道から一緒に遠征に行った人たちが苦笑していました。
恥ずかしいけどしょうがないですからね。フンス!
もうこれで次回からは大丈夫です。


【試合】
で試合ですが…

94  88  95  97  73  77    

で524点でした。

30年ぶりの遠征で、慣れない屋外での射撃だったので、日差しが強く…はなく雨で標的は良く見えました。
北海道人にはつらい気温が高く…とっても快適な温度でした。
経験の少ない風に悩まされ…シトシト雨で無風でした。

ということで、言い訳の原因にできる要素は全くありませんでした。
クヤシー!


【分析】
KとPはおおむね姿勢が出来てきたように思います。
KとPでは20点引き(2姿勢で380点ってことね)を当面の目標にしています。
Kで後半姿勢がずれて点数を落としましたが、しっかりと姿勢のチェックをして撃っていくことで、この目標は次には達成できそうです。
Pはもともと苦手にしていますが、伸ばしてもあと1~2点かなあと思っています。


一番の問題はSですね。
老眼で標的が良く見えない中で、じっくり見ているうちにファーストチャンスを逃すというのを繰り返しています。
KとPは比較的標的上での滞留時間が長いので、目の焦点が合うまで待ってから撃てるので、昔とあまり変わらない撃ち方をしています。
Sは、KとP違って若い時のままの撃ち方ではダメみたいですね。
目の焦点が合うまで構えていられるような姿勢を改めて構築するなど、年齢に見合った撃ち方が必要なようです。
ここまで試合に追われて基本的な練習が足りないまま来てしまいましたが、しばらくはSで9点圏で確実に撃てるように、根本的な対策をしていきたいと思います。
Sは20発で20点引き(各シリーズ90点で180点)を目標にして、KPでの20点引きと合わせて3姿勢合計で560点を撃ちたいです。


【総括】
大会に出ている選手は皆さん20~30代の若い人ばかりで、大会役員や監督さんたちでも私より若いくらいでした。
昔はもっと40代や50代の選手もいたと思うのですが、すっかり様変わりしてしまったんですかねえ。
さすがに還暦あたりで撃っている人はほとんどいないので、ほとんど1人マスターズという感じでした。
やや場違いかなあとも思いましたが、まあ、私自身はとっても楽しかったです。
30年ぶりの遠征はとても刺激的で、今後具体的にやるべき事がはっきりしたので、やっぱり行ってよかったです。
家族にはもちろん「東京バナナ」をおみやげに買いました。

家に帰って、参加証シールを貼りました。
昔射撃をやっていたときの、第20回、24回、25回の東日本選手権のシールがありました。
今回は54回ですので29年ぶりということだったんですね。
シールはどれも90年代のものばかりですが、新たに2024年のシールを追加しました。
長く止まった歯車がまた動き出した感じです。

いつまで撃てるか分かりませんが、年に1度は遠征してみたいです。
来年の東日本もぜひ出たいと思っています。