■短評
子供の頃、「ジャッキーチェンがハリウッド映画に出る!」と、心ウキウキでテレビ放映を観た記憶。結果ジャッキーは脇役で少しがっかりしたが・・。自分が子供の頃の純粋な感情で楽しんだ映画について、今更点数をつける気はしない。
■あらすじ(アマプラ紹介文より)
東海岸を出発し、西海岸のカリフォルニアまで5000キロを走破する公道レース"キャノンボール"。ルール無用、妨害自由。型破り競技の参加者は、救急車を調達して警察の追跡をかわすタフガイJJ、007気取りの富豪シーモア、ハイテク搭載車を操る東洋人コンビら、最高にクレイジーなやつら。
■総評
これが現代の映画だったら、何だこりゃなダラダラコメディと切り捨てるかもしれない。
レース映画なのに、なかなかレースが始まらず、序盤は特に現実味のまるでない、車が突撃するばっかりのコメディとしても質の低い、ただただ派手で特に笑えないバカバカしいシーンが延々と続く。
レースが始まっても、緊迫するレースバトルや華麗なドライビングテクニックなんて、皆無といってよいほどレースのことなんざ重視されていない。
一体誰が1位になるんだ!?とか、観てる側もどーでもいい。
ただ。主役級の有名な俳優たちが楽しそうにバカやってるだけで、ひょっとしたら真面目に演技もしてないんじゃないか?ラストなんて真剣に笑ってるだろ?みたいな雰囲気が、クソ映画だけどまあいいか、みたいに許せてしまう。心底バカバカしいのに、割と飽きることなく最後まで観てしまう不思議。こういう感覚を味わえるのは、同じように子どものころ、本作を楽しみに鑑賞した人だけかも知れない。
客観的に評価するなら低得点だけど、思い出があるのでそうしたくない。ということで、採点は無しです。