■短評
なかなか世の評判も良くて続編も作られるみたいなんだけど、ええー?というご都合主義がちょっと多くない?
■あらすじ(アマプラ紹介文より)
おもちゃ会社の優れた研究者であるジェマは、子供にとって最高の友達であり、親にとって最大の協力者となるようにプログラムした、まるで人間のようなAI人形<M3GAN(ミーガン)>を開発。ある日、両親を亡くし孤児となった姪のケイディを引き取ることになったジェマは、ミーガンに対し「あらゆる出来事からケイディを守るように」と指示するが、それは想像を絶する事態を招くことに…。
■総評
基本的にはかなり丁寧に作られていて、AI人形ミーガンも「新しいホラーキャラクター」としてかなりいい線行っているとは思う。ここが一番。
けど、単純そうな、おもちゃのAIぬいぐるみの開発さえも難航しているのに、習作があったにせよ、わずか1週間でこんなに超性能過ぎる人形が完成するなんてちょっと展開が無理すぎ。
ホラーなんだから多少のことには目をつむるべきかも知れないが、途中で悪霊が乗り移ってしまったなど、人間の手と想像が及ばない超自然の力が加わったような設定ならこちらも納得せざるを得ないけど。
基本的にミーガンはAIとかIT技術など、人間の科学によって生み出されたもの以上の要素はないはずなので、合理性や整合性が気になってしまう。
いくらAIが自己成長すると言っても、身体は機械なんだから完成時以上の性能を持つような成長はできないでしょ?運動性能が無視できないほど高すぎんのよ。開発期間が短かったから予想外だったと納得すればいいのか?犬に頭を噛まれてビビッとなったので、暴走が始まったのか?
あと、ラストになって急激にジェマの姪っ子への愛情が爆増することや、姪っ子のミーガンへの掌返しも展開上の都合を感じてしまうなあ・・・
色々批判したけどこのAI人形ミーガン、キャラとして性格はサイコパスで不気味可愛い雰囲気にターミネーターを彷彿させる性能・強さを持ち合わせ、さらに特技はしなやかダンスなど、とっても立っているキャラクターなので、2025年に予定されている続編の出来如何によっては新しいダーク・キャラクターとしての地位を確立する可能性はある。個人的点数は低めだけど、そういう期待を持って、現在アマプラ無料なので観ておくべき映画かも知れない。