さかなのこ★4(78点) | 田舎のインドアアラフィフの日々

田舎のインドアアラフィフの日々

AMAZONプライム映画が主体のレビュー。アラフィフです。
★1/最低。見ない方がいい
★2/見どころがないわけじゃないが酷い部分が
★3/普通。あんまり面白くはない
★4/なかなかの良作、力作、工夫作。
★5/面白い。人に勧めてもOK。90点以上は是非観て欲しい。

■短評

久しぶりにめっちゃくちゃ評価も高くて概ね賛同する映画でござんす。好きを貫き通した「さかなくん」には誰も勝たん。

 

■あらすじ(アマプラ紹介文より)

そのままで、きっと大丈夫。これは、迷っても転んでも前へ進む、私たちの物語。お魚が大好きな小学生・ミー坊は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。他の子供と少し違うことを心配する父親とは対照的に、信じて応援し続ける母親に背中を押されながらミー坊はのびのびと大きくなった。高校生になり相変わらずお魚に夢中のミー坊は、まるで何かの主人公のようにいつの間にかみんなの中心にいたが、卒業後は、お魚の仕事をしたくてもなかなかうまくいかず悩んでいた…。そんな時もお魚への「好き」を貫き続けるミー坊は、たくさんの出会いと優しさに導かれ、ミー坊だけの道へ飛び込んでゆく--。

 

■総評

クソのような僕は、骨ばったさかなくん(男)を可憐な「のん」さん(女)が演じることにずっと違和感を感じていたが、ようやくラストくらいまで来てそれでいいんだ、それが伝えたいことなんだとふんわり感じることができました。すんません、理解の遅いクソなアラフィフ親父で。

しかし、ちょっとこの映画は卑怯だ。なんせ、「さかなくん」という日本が誇る「好き」を貫き通して一角の地位を得た人物を基にしているんだから、ほとんど文句をつけられない。最初はテレビでなんだこの変な奴、と思っていたさかなくんだが、食べることも大好きで魚料理もプロ並みということを知った時、この人ホンモノじゃん!と感心したことを思い出す。

ただ、映画として気になる点もある。

ひとつは同級生母子の面倒をみたエピソード。これは脚本であって、事実としては一緒に暮らしたのは猫だったんじゃないかなと思うので、そのまんま猫と暮らしたことを映画にした方が良かったんじゃないかなあ。おそらく魚好きよりも猫好きの人口が多いと思うし、「さかなと猫」の方が画的も映えた気がする。ちょっと余計な創作だったかなあ。と。すんませんクソ親父で。本当に子連れ未亡人同級生と同棲したなんてことがあったんならすみません。

もうひとつ、川で不良たちを後目に釣りをするシーン。もうちょっと何とかならなかったかというデタラメなキャスティング。ここはもう、本当に釣りをする人間からしたら評価ダダ下がりの部分であった。子供の頃から釣りをしているという設定なら有り得ん。監督さん、こういうところが見えたら本当にリアル追及した?と訝しむことになっちゃうよ。ここは強く撮り直せ!と思うくらい酷かった。あと、堤防で獲ったアオリイカ。あんなんで獲れるんなら、誰も苦労しねえぜ・・・んなことが気になったので、★5にしたいところちょっとマイナスになりました。リアル釣り人からしたら、見逃すことはできないこだわり部分・・ではあるが、そういうとこ気づかない人には★5で問題ないかと思います。是非。