クーリエ;最高機密の運び屋★4(77点) | 田舎のインドアアラフィフの日々

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★1/最低。見ない方がいい
★2/見どころがないわけじゃないが酷い部分が
★3/普通。あんまり面白くはない
★4/なかなかの良作、力作、工夫作。
★5/面白い。人に勧めてもOK。90点以上は是非観て欲しい。

 

■短評
事実に基づいた話+カンバーバッチとくれば、まず外れはないと思います。キューバ危機。ちなみにクーリエとは運び屋の意であり、名前ではありません。
 
■あらすじ(映画.comより一部)
ベネディクト・カンバーバッチが主演を務め、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた実話を基に、核戦争を回避するべく奔走する男たちの葛藤と決断をスリリングに描いたスパイサスペンス。
 
■総評
個人的に序盤~中盤まではちょっと退屈だったのだが、いよいよやばい(ソ連の大佐がスパイして主人公がその情報の運び屋をしてたことがバレそう)となってからは緊迫に次ぐ緊迫。最初は普通のセールスマン役としてカンバーバッチらしからぬちょっとだけふっくらしていた容貌も、ソ連で2年の投獄を受けた後の姿は頬骨の浮くガリガリ姿に。役者魂の凄まじさを感じる。実際の史実に彼らの名前が出てくることはほとんどないけれど、転機を決定づけることになったキューバでのソ連ミサイル設備に対する米軍の空撮には、本作のもう一人の主人公であるソ連側スパイ、アレックスからの情報が多大な役割を果たしていた。本作ではカンバーバッチ演じる米国側の運び屋、グレヴィルが主人公であり、アレックスの描かれ方は少ないが、実際に本当に危険を省みず偉大な仕事を成し遂げたのは彼であり、後に実際に処刑にも処されている。それも一般的ではない特別に凄惨な方法だと言われており、いかに最高度の機密を知り得る重要な立場であったかを物語っている。同じくキューバ危機を取り上げた作品は何作かあるようだが、「13デイズ」を含めて僕はまだ未視聴。今日のアメリカとロシアの連絡方法等の決定的な歩みよりを見せたこの出来事を綴った他の作品もいずれ観てみたい。そして「ウクライナ危機」も早く終わらせてほしい。