マイ・インターン★5(93点) | 田舎のインドアアラフィフの日々

田舎のインドアアラフィフの日々

AMAZONプライム映画が主体のレビュー。アラフィフです。
★1/最低。見ない方がいい
★2/見どころがないわけじゃないが酷い部分が
★3/普通。あんまり面白くはない
★4/なかなかの良作、力作、工夫作。
★5/面白い。人に勧めてもOK。90点以上は是非観て欲しい。

 

■短評
決して派手さや度肝を抜くようなアクシデントがあるわけではないけれど、丁寧に丁寧に日常の出来事が積み重ねられ、2時間を優に超える時間もあっというまだった。製作陣に拍手。
 
■あらすじ(アマプラ紹介文より)
舞台はニューヨーク。華やかなファッション業界に身を置き、プライベートも充実しているジュールス。そんな彼女の部下に会社の福祉事業として、シニア・インターンのベンが雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールスだが、やがて彼の心のこもった仕事ぶりと的確な助言を頼りにするようになる。
 
■総評
紹介文とか予告映像で、高齢インターン役のベンが実はすごい仕事上のスキルの持ち主で徐々に頭角を表し、爽快に若い女社長や会社の危機を助けていく話かと思っていた。
実際は全く違って、いやベンが有能であることには変わりはないのだが、「良い年の取り方」をした高齢男性ならば、ひょっとしてベンみたいになれるかも、というレベルに留めてあるところが共感を得やすい。ナビソフトに頼らなくても地理に詳しい、物事の根本的な解決法法に行き着くのが速い、既に出世欲等から解放されているから公平に判断もできる。これらは、その町に長く住み、善く長生きしていれば多くの高齢者が得られる知恵。本作では圧倒的に多く出演する若者たちも、完全に今時で素直で高齢者を頭から馬鹿にしたりしない賢さを持っている。実際、一部を除き最近の若者は素直で優しい子が多いのだ。そんな彼らが混じり合えば良い効果が生まれるのは必然で、これからの社会がこんな風になればいいのに、とほんわかとさせてくれる、とても包容力豊かな優しい作品でした。初老のうちに観といて良かった。僕もベンのような高齢者を目指します。