私は毎月、28日と29日
京都の実家に帰省しています
その理由は二つあり、29日が父の月命日で菩提寺の和尚様が実家の御仏壇にお経を唱えに来て下さるのと、関西方面のお客様の施術を実家で行うからです
お経を唱えにお越し下さる和尚様には、お布施そして和菓子やお茶とおしぼりをご用意し
お経の後にお出しさせて頂きます
…
私の祖父は三人兄弟で
清太郎、幸次郎、力太郎という名前でした
真ん中の幸次郎さんは海軍の一等機関兵でしたので、賞状も数枚残っています
菩提寺には、この吉田三兄弟のお墓が3基あります
もちろん私は毎月この3基のお墓参りをしていますが、毎月参るのは私だけです
この3基の中で私以外は誰もお参りに来ないお墓もあります
皆、子供や孫もいるのに
せめてお盆くらいは…と思いますが
来ていません
生前、お国の為に働かれても
亡くなってしまったら本当に寂しいものなのなんだ
と、ふと思ってしまいました
昨日もお墓のお掃除やお榊を生けながら、ふと墓石を見上げてみました
私がいなくなれば、お墓のお世話は誰がするのかな…と思い
周りを見回しますと、もう何十年もお墓参りに誰も来られていないお墓もありました
その墓石は苔だらけになり、観ていますと、何故か胸が痛くなります
お参りに来て下さる子孫が絶えてしまわれたのかな…
そう思いますと、思わずお掃除をして、お水をお供えして差し上げてしまいました
そして、失礼をお許し下さいと手を合わせました
昔は、お墓には沢山の人が来られていました
ご老人から小さなお子様まで
皆さんお墓のお掃除をし、お墓の前で手を合わせておられました
そのお姿を見て育ちました私も
御先祖様には感謝をし、吉田家のお墓を小さいながらに大切に思っていました
今は長女夫婦や奈々、そして従兄弟達がお墓参りに来てくれています
嬉しい事に3基共お参りをしてくれていますが、お墓の維持費もかかりますので、これから先の事を考えますと、そこで私の考えが停止してしまいます
今はそれでいいかな…
そんな事を考えながら菩提寺を後に致しました