毎日報道されている台風六号のニュースを観まして、私は二十代の頃に出向きました沖縄旅行の事を思い出しました
当時、勤めていました会社の同僚の女の子と二人で沖縄の離島の渡嘉敷島へ2泊3日の旅行へ出掛けたのです
快晴の沖縄から船で渡嘉敷島へ
そこはまさに常夏の国でした
私達はもう嬉しくて、綺麗な海で泳いだりし大満足
宿泊先は、渡嘉敷島の村の個人宅が旅行会社と提携されていて、ホテル等は無く普通の民家での宿泊となりました
でも、その日の夜に急に台風が発生し、沖縄直撃となったのです
私達はツアーで行きましたので
その個人宅には六人くらいが宿泊していました
もちろん離島ですから、食料は全て船便で来ます
台風の時はその全ての船便が止まります
その時、私達は後に大変な事になるとは思いもしませんでした
そうなのです
その台風が沖縄の真上で停滞したのです
沖縄本島へ帰る当日
もちろん船は出ず
次の日も次の日も台風は停滞
そして私達の食べ物はもう無いと
宿泊先のご主人に冷たくいい放たれたのです
当時の渡嘉敷島はお店が殆んどなく
別の村の個人宅へ食べ物を貰いに回りましたが、1日かかってやっとおにぎりに味噌を詰めたのを一つ売ってもらえただけでした
台風は確か6日か7日停滞
最後の2日間はお味噌と水だけの食事となりました
今思い出しても、あの時の絶望感は忘れられません
だって帰りたくても本土(日本の京都)へ帰れないのですから
そして食べる物が離島ですから本当に無いのです
予定より一週間も遅れてやっと飛行機で大阪空港に到着しました時は
ツアーの皆さんでわんわん泣きました
そのくらい私達は空腹と恐怖と絶望を味わったのです
もちろん勤めている会社にも迷惑をかけてしまいました
私は経理、友人は業務
二人も一週間抜けてしまったので
他の方々に本当に迷惑をかけてしまいました
いまだに沖縄と台風のワードを観ますとあの時の絶望感がフラッシュバックします
本当に島国で体験する台風は恐ろしいです
台風が怖いのではなく
食べ物が無くなる事が怖かったです
離島への旅行先では、どんなトラブルがあるかはわかりません
余分であっても、必ず多めに食料を持って行かれる事をお勧め致します
必ずそうしなければいけないという事はありませんが、もしもの事を考えますと、やはり必要かなと思いました
