2ヶ月前のクリスマスイブに
私の兄はコロナを発症し、命を落としてしまいました
兄は重病で入退院を繰り返している
妻を置いて旅立ってしまったのです
…
先日、兄の妻のお母様とお話をする機会がありました
お母様はこんな事を私に話されました
毅(兄の名)さんは本当に良い人でしたよ
町内では会長を務め、会合とかには必ず出てました
12月11日に町内の慰労会があり
毅さんはそこで催し物(兄はマジシャンでもありました)に出てくれと言われ、出る事になり大盛況だったの
と、話されました
そして出演料3000円を受け取ったそうです
兄は大変喜び、その3000円は直ぐに寄付をしたそうです
それから六日目の17日に兄は喉の痛みの症状を発症
ただ、15日に兄嫁が入院先の病院から退院して来ましたので、妻の食事の用意や洗濯等をしなければならず、喉が痛い中一生懸命妻の世話をしていました
でも喉の痛みは治まらず重症化し始め、お母様が兄を病院に連れて行って下さり、そこで初めてコロナの陽性と診断
もしその時、入院出来ていれば兄は命を落とす事は無かったのですが、退院したての妻がいる為帰宅
高熱と激痛の中、妻の食事や介護で自分も動けない体なのに無理が重なり12月24日に兄は命を落としてしました
兄嫁のお母様が、町内の催し物に出ていなければ毅さんはコロナに感染し、死ぬ事はなかった
それを思うと残念で残念で仕方がない
私やお父さんはもう90代と 80代
これから娘の世話は誰がしていくのかそれを考えるだけで怖い
今、入院している娘は、何故毅(夫)さんがお見舞いに来ないのかと聞くのよ
と話しておられました
毅さんが亡くなったと伝えられないとも話しておられました
私も、今は認知症ではありますが
入院中の母親に兄が亡くなった事は伝えていません
私の母親は兄を溺愛していました
自分の一生を兄に見てもらうつもりをしていました
そんな母親を思いますと、気の毒だな…との思いが過ります
3000円の出演料で結果的には
命を落とした私の兄
人を喜ばす為には労を惜しみませんでした
亡くなる最後の日まで、兄は一生懸命自分がやらなければいけない事をやり遂げたのだと思います
兄嫁のお母様のお話を聞き
兄を亡くした妹として、これからは兄の分までしっかり生きていきたいと心から思いました
とにかく今は心安らかに
疲れた体も休めて、これからは天国でゆっくり過ごしてね
兄 (^-^)