数年前、私は自宅前でガリガリに痩せて背中は毛が全て抜け落ち、真っ赤にただれた皮膚をした黒猫を見かけました
顔も喧嘩をしたのか傷だらけで、その姿はあまりにも可愛そうでした
その時、思わず近くに寄りましたら
シャー(ФωФ)
と、歯を剥き出して威嚇
誰も何も信じない、受け入れない
その猫ちゃんからはそんな気迫が伝わって来ました
私と一緒に暮らしている猫とは
同じ黒猫なのに、姿形も全然違って
自宅前で何だか泣けてしまいました
一人ぼっちで育ち、虚勢の手術はされましたがまた野良に戻り、それから何年こんなに苦しい生活を続けて来たのか…
そんな事を思うだけで胸が痛くなりました
それからは、道でで会う度
クロちゃんおはようと声をかけますと
(ФωФ)シャー
と、歯を剥き出す感じでしたが、ある日柔らかご飯をあげる為近寄りましたら
逃げずに距離を置きながら、私の目を見てくれる様になりました
それから先月まで、私はたまにクロに会えば柔らかご飯をあげていました
もちろんカリカリご飯の時もあります
そして少しずつ、私に近寄って来てくれる様になりました
私が住む所は、数匹野良猫が住んでいて、ご近所の皆さんからご飯をもらって可愛がられています
そんな中、痩せこけたクロだけが
誰も寄せ付けない目をしていました
でも最近は、私が帰って来るのを何時間も待っていてくれているみたいで、車から私が降りますと駆け寄って来てくれる様になりました
そろそろいいかな?そう思い
この間、クロをナデナデしようと思いましたら
(ФωФ)シャー
やはりまだまだ私を警戒しています
でも、毎日私達は顔を合わせていました
所が9月に入りましてから
パタっとクロの姿が見えなくなったのです
車にひかれたのか、誰かに飼われたのか、何の手がかりもありませんでした
でも、クロがご飯を食べて居た場所に柔らかご飯を置こうとしました瞬間
その場所に、ボロボロ汚れて痩せこけた初老と感じる三毛猫が座っていたのです
私は驚いてクロを探しましたがどこにも見当たりません
そうです、クロはこの三毛猫に自分の縄張りを取られてしまったのです
…
(T_T)
朝も夜も、クロがご飯を食べていました場所には三毛猫が座っています
私はどうしても悲しくて、その三毛猫とは接点は持ちませんでした
でも、いつかクロと会えました時に
カリカリご飯を常に持っていました
そして昨日
私はいつもより二時間早く自宅を出ましたら
