ショートスティ
最近、よく耳にする言葉ですねお一人暮らしのご老人やお一人で身の回りの事をする事が難しくなられた方を半日お世話をして下さる機関の略した呼び名ですね
初めは週一回の体験から
そして週二回、三回と増やしていかれる方もおられます
私の知り合いに八十代の老夫婦がおられました
ご主人様はかなり体格が良く、反対に奥様は大変小柄でした
そのご主人様があっという間に認知症になられたのです
九美子さん、どうしよう
夫がお台所とトイレを間違えて大変なの
九美子さんどうしよう
夫が座ったまま動かない
九美子さんどうしよう
私の事を、あんた誰?ですって
九美子さん!大変!
私が買い物に行ってる間に夫が居なくなった!
と、何度も私にお電話がありました
ご主人様は、一人でお風呂にも入れなくなり、小柄な奥様が毎回湯船にご主人様を浸けてから洗い、体を拭き、なだめて衣服を着せ本当にクタクタになられていました
私は奥様に、ご主人様の認知の認定を受け、介護施設で例え半日でもみてもらわないと、あなたがダメになります と伝えました
いや、人目もあるしあの人ご主人様をホームに入れたよって言われるから嫌だ
と、頑なにショートスティのお話を拒否されていましたが
あなたまで認知になって倒れたら
誰が2人の面倒を見るの!
と、強く言いましたらやっと奥様は私の話を理解して下さり、色々回られて、ご主人様は週二回のショートスティを受けられる事になりました
そんなある日、奥様とお会いしましたら
奥様は顔色も良く、ニコニコされていました
ショートスティで夫はお風呂にも入れてもらって、何より夫がいないから私の自由時間が出来たの
スーパーや銀行にゆっくり行ける
本当に主人をショートスティで看てもらえて良かった…
と、延々と話しておられました
ご自宅で心細い気持ちを持ちながら、認知になりました伴侶の世話をするより、医療設備が整い、若い人手があるホームへ委ねる方がお互いが楽なのではないかと私は思いました
私の母親は認知症の診断があり
京都のあるサナトリウムに入院していますが、基本的には病院なので
一般的な施設よりかは安価です
初めは、入所されるご本人は中々馴染めないかも知れませんが、夜中に具合が悪くなっても、本人が心細い思いもしなくていいのとお食事もきちんとご用意下さるので、ご家族の方の為にもこういった施設へのご入所は、私は良いのではないかと思いました