お客様から、突然お電話がありました
あ、先生○○です
こんにちはー
と、いつになくお元気なお声
この方は個人事業主をされていて
従業員が10人未満の会社の社長様です
私は、ご予約かなと思い
ご無沙汰をしております
どうされましたか?とお聞きしましたら
先生、ちょっと百万円貸してくれる?直ぐに返すから
とおっしゃりました
この社長様はいつも羽振りが良さそうでしたので
私は驚いて、えっ?お金?と問いましたら
更にお元気な声で、そうそう
3日程借してくれる?
直ぐに貰いに行くよ!
百万円くらいあるでしょう?
と話されました
私は、現在親の借金を返済中で
更に先輩からも助けて頂いている身ですので無理です
何に使われるのですか?と問いましたら
えっ?
あ、給料だよ
妻に渡す60万円と僕の小遣い40万円
あまりにもさらりと話されるので
直ぐに怪しいと直感し、とにかく現金は持ち合わせていません
すみませんと言いましたら、あっそう、じゃあいいよ
とサッとお電話を切られました
僕の小遣い40万円?
妻に渡す60万円?
それを聞き、何故か腹が立ちました
普通なら妻に渡す分だけを借り
自分のお小遣いは我慢するでしょう
しかも妻に60万円って…
私は、今も昔も普段の私生活は大変質素な生活をしていますので
何て贅沢な…と思ってしまいました
それから三週間程しました時
またその社長様からお電話がありました
今度は、疲れて泣きそうな小声で
先生、60万円でいいから貸してくれないか?
妻に渡すお金が無い
と、懇願されましたが
何故借金がある私に電話をされるのですか?
私は本当に、人に貸せるお金なんてありません
と、強く話しましたら
そう…と言ってお電話は切れました
社長様は奥様に、会社が危ない事を話せないでおられたみたいでした
夫婦なら、会社経営が危ない事や
妻に渡すお給料が無い事をきちんと話しておけば、ご自分だけ苦しむ事無く、別の道への選択肢があったと思います
会社経営が危ないのに、飲み屋さんで使うお金や人へのプレゼント代金等の無駄遣いをしてしまう
見栄を張ってしまった結果ですね
社長様だからこそ、お小遣いを無くす事が出来なかったのは分かりますが、その不足分を私の様な末端の知り合いに頼むという事は、既にクレジットカード、銀行、その他のお金を貸して下さる機関や友人知人全てから借り、もう借りる所が無くなられたので、ふと私の顔が思い浮かばれたのだと感じました
百万円をお貸ししても
返っては来ません
もし貸してしまったら、その瞬間からいつ返してもらえるのだろう?
という苦悩を背負う事になります
お金という物は、それだけ執着を生む魔物かも知れません
大切なお金…人に貸す為に自分の手を離れたら、もう返ってこないと
思わないといけない
自分のお金を守るのは、自分の意思です
意志が弱いと、貸してしまうのです
(以上は私の持論です。決定話ではありません)