私は現在 京都の実家に毎月帰り 父の月命日のお墓参りや 母親が生涯をかけて買い続けた無駄な贅沢品の後片付けをしています
初めは物が多すぎて 途方もない量の品々に自分一人で片づけていかなければいけない絶望感等 苦しい時間を過ごしてきましたが 少しずつ 先が見え始めています
後少し そんな思いで片づけをしていましたら 三冊の母のアルバムが出てきました
そこには 孔雀が…
失礼 そこには母親が写っています
豪華な衣服を纏い
大きな宝石を身につけ 満足げに笑う母親
父とのツーショット
もう亡くなりましたが 母の姪 そして綺麗に撮れた兄の写真
でもそこには 私の写真や私の子供の写真つまり自分の孫の写真も 一枚も貼ってありません
子は憎くくても 孫はかわいいとよくいわれますが どうやら吉田家の場合はそうではない様でした
私の三人の子供は 祖母から一度もお小遣いというものをもらった事もなく おむつひとつ買って貰った記憶もありません
母親なのにここまで徹底するなんて…
私が生死をさまよう程の重篤になった時も 絶対お見舞いや 私の子供のお世話にも来てくれた事もありませんでした
母親なのに…
私のこの苦悩の葛藤は宙を舞い 悔しさで口に力が入り唇が切れるくらいでした
…
母親が入院している病院の請求書を私に渡すため 兄は毎月京都の実家に来ます
兄はいつも私に、九美子 すまんな と言います
母の入院代は 全額私が負担しているからです
でもすまんでは済まないのです
一人で入院や手術を受ける時、心細かった当時の私 何とか実家に電話をしましたら母親が出て
ええ気味や
あたしは一銭もあんたにお金出さへんからな
と 入院代を貸してもらえるか問いました時もそんな回答でした
…
九美子に会いたい
そう伝えてや
何度も 母からの伝言だと言って 兄は私に伝えます
?
お兄ちゃん 悪いけど どうして私が母のお見舞いに行かなければいけないの?
私は現在母親の入院代を支払ってます
これだけで十分です
私は母親から生涯一度も施しを受けていません
だから私はどう母親を施せばいいか分かりません
分からないのです
実家には 兄の結婚式の写真もたくさん飾ってありました
実家に私の写真が無い事を知り 私は酷く乾いた苦しい気が致しました
…