そう言って 今年の11月の旅行当日に

一つの包みを渡して下さりました
これはお父さんとお母さんからだよ
笑顔いっぱいの父
そっと包みを開けますと

美しいルビーの指輪が 入っていました
九美子 はめてごらん
私はもったいなくて 嬉しくて そっと指にはめましたら サイズはピッタリでした
父は私の指のサイズも知っていてくれたのですね…
今回の旅行 本当にありがとう
お父さんは 凄く楽しみにしていたよ
道中宜しくな
そう言ってくれました
側にいた唯は
これ ビーズの指輪と違うの?
と とんでもない事を口にしましたので
私は(`o´) こんな顔で叱りました
本日は 今から京都に向かいます このルビーの指輪をはめて帰ります
はめるのは二回目です
父の病名は
急性肝不全 急性腎不全 心筋梗塞 脳梗塞 肺炎 敗血症 意識障害 脱水
です
皆様
私ね 色々想うの
三年半前 県外へ退去しなさいと警察から指導があった時 実家に帰りたくて そう両親にそれとなく伝えましたら
母は あんたは実家に帰って食費浮かすつもりやろ
ほんまにあんたはずる賢いなぁ
あかん!そんな事許さへんからな
老後はどうするの?
心配だし
そう言いましても うまい事言うて 実家に上がり込むつもりやろ あかんで!よそ行きや!
それが母の言葉でした
父は お母さんが嫌がってるから 帰ってくるな
と 一言でした
母を恨みました
老後 一人になっても絶対助けない 一人ぼっちで死んでいけばいい…
でも 最愛の父が側からいなくなり わがまを聞いてくれた人がいなくなり 小さくなってしまった母が 可哀想で 可哀想で 昨日はずっと抱いていてあげました
…
母の介護が必要になっても両親は一度も私を頼りませんでした 母の介護がどんなに苦しくても 父は一度も手伝いに来てとも言いませんでした
一度口にした言葉は必ず実行し 絶対弱音は吐かない
私は この両親の強い遺伝子を持ってるんだと改めて感じました
…
父は必ず帰ってきます
今から母に それを伝えに行きますね