先日 京都へ帰りました時 亡くなったいっ子のお母さんのお世話とお見舞いも兼ねてご自宅へ寄らせて頂きました
ご自宅の中は
昔の京都の家屋
クーラーもなく
お電話も黒電話のままです
テレビもアナログのまま
蒸し風呂のようなお部屋の中で 一人ぽつんと過ごしておられました
お母さん
テレビはどうされます?
後数日で観れなくなりますよ
お電話が鳴っても
足がお悪いために
受話器を取れない
ヘルパーさんに頼んで大手の電気屋さんへお願いしたら
今は地デジの対応で忙しく 全く取り扱ってくれないの…
そう弱々しい声でおっしゃります
いっ子が居てくれたら…
そう目にうっすら涙をためておっしゃってました
ヘルパーさんに私はお手紙を書きました
私の父の知り合いの電気屋さんでしたら直ぐに来て下さります
父の名を書きメモを託しました
すると
九美子先輩
私 もう80才よ
もう死ぬのを待つだけ
ずっと働き詰めの人生だった
いっ子もいないし…
お母さん これを見て
私は実家のお隣の90才のおばさまのお元気な写メをお見せ致しました
おばさまはきれいなお顔でにっこり微笑んでおられます
いっ子のお母さんは その写メを見られた途端
私も元気になれるかな?
もう一度…?
なれるわ お母さん!
そう言って 最後はお母さんをぎゅっと抱きしめました
小さな小さな肩でした…
あれから4日
本日 私の携帯に いっ子のお母さん担当のヘルパーさんからお電話がありました
九美子さん
ありがとうございました
悩みが全て1日で片づきました
他の電気屋さんはどこも忙しいと言って断られたのに
ご紹介頂いた電気屋さんは
丁度台風でクーラー取り付けが一件キャンセルが出たとの事で お電話したその日に クーラー 電話 テレビ 全てをセットして下さり
そしてぎりぎりまで値引きして下さったの
本当にありがとうございました
という喜びのお電話でした
よかった…
全てに偶然はないですね
キャンセルも初めから決まっていた事なのですね
いっ子のお母さんが 快適に暮らせるように こんなに素敵な流れになった事が私は嬉しいです
これからも、京都へ帰ったら 必ず寄りますね
いつまでもお元気で居て下さいね
いっ子のお母さん
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