朝 先生から手術後の説明がありました
ちょっと 傷んでいた小腸を20センチ切ったからね 大丈夫だからって
えっ? どうして? 切ると綱がないといけない? 理解出来なくて どうしてですか?と聞くと 傷んでいたからと一言
それは受け入れるしかなく 回復だけを考えようと思いました
食事はおも湯が出て 次の日は三分粥 五分粥。術後四日目 先生が 沢山食事をとりなさいとおっしゃり その日は頑張って食事を完食しました
何とか食べられる
もうすぐ帰れる
ルンルン気分もつかの間 吐き気とお腹が陣痛のように痛み出し膨れだしてきました
直ぐに先生に来て頂き診察
私は腸閉塞を起こしていました 食事を多く食べた為腸が折れてるとの診断
治療は鼻から小指大の管を2メートルほど入れ 小腸の折れている部分まで 到達させますとの事でした
直ぐに開始
管の先端はなかなか入らなく 先生は縫いたてのお腹を ぎゅうぎゅう押しながら内臓の奥へ管を鼻から通し私は痛すぎて ずっと泣き叫んでいました
それから絶食が21日間
私の小腸はボロボロになり 全く機能せず…
今度こそ私は死ぬ
間違いなく
その時初めて自分が重篤患者だと気づきました
点滴で命を繋ぎ 死んだ後の 我が子の行方 両親 兄
奈々ちゃんはまだ八歳 子供だけでの暮らし…
今までの自分を振り返り 明日死ぬかもしれない自分と向き合った時
子供達がお見舞いに来てくれて
三人で頑張ってるよ 掃除もしてるよ
ほら部屋の写真を見て。みんな 私にくっついて… 長女は お母さん 帰って来て
お母さん…と 泣き出し 二度も私はこの子に 母がいなくなるかも知れない恐怖を与えてしまったんだ
もし 体が持ちこたえ 社会復帰出来るのなら 私 何だってやれる この辛さ 乗り越えたい
次の日 腸閉塞は治まり 管も抜いて頂き 内臓さえ動いてくれたら 死なないで済む
でも また夜に腸閉塞の再発
先生も私も 生きていける確信をなくしていました
すでに 機能しない小腸
毎日泣くだけで お腹の痛みは口に現す事ガ出来ないくらい激痛
せっかくいい病院に入ったのに
どうして?と ずっと自分を振り返り 死を見つめていました
…
でも 痛みの限界を超えた時 私は諦める理由がない事に気づ来ました 手術は成功したんだから きっと生きれる
まだ 下の子は八歳
これ以上辛い思いはさせたくない
だって 私を選んで生まれて来てくれたのだから