父親から
息子は成長ホルモン分泌不全性低身長症という病気を抱えています。14歳になっても夜におねしょをしてしまうことがあり、父親として複雑な気持ちになります。思春期に入った息子が、体の成長が遅く、同年代の子と違うことに悩む姿を見ると、どうにかして力になってやりたいと思う反面、何もできない自分に無力さを感じることもあります。
それでも、息子は毎日頑張っています。成長ホルモンの注射を嫌がらず続け、少しずつではありますが確実に前に進んでいます。その姿を見ると、「小さな体に大きな勇気を持っているな」と感じ、尊敬の念すら覚えます。おねしょも本人にとっては大きな悩みかもしれませんが、それも体がゆっくり成長している証拠だと考えるようにしています。
夜、布団を濡らしてしまって落ち込む息子に、「大丈夫だよ。焦らなくていい」と声をかけるたびに、父親としての優しさと強さが試されている気がします。病気を通して、息子だけでなく私自身も成長しているのかもしれません。
これからも、息子の歩幅に合わせて共に歩んでいきたいと思います。おねしょが止まる日が来たとき、きっとそれは、息子の成長の証であり、家族で乗り越えた一つの節目になるでしょう。
母親から
息子は成長ホルモン分泌不全性低身長症という病気を持って生まれました。14歳になった今も、夜におねしょをしてしまうことがあります。年齢を考えると本人もつらいだろうし、母親として胸が締めつけられるような思いになります。
それでも、「これは病気のせいなんだ」と自分に言い聞かせ、息子を責めることだけは絶対にしないと決めています。
おねしょのシーツを洗いながら、ふと涙がこみ上げてくることもあります。小さい頃はかわいらしく思えたことも、思春期の息子には大きな悩みです。そんなとき、「大丈夫。焦らなくていいよ」と優しく声をかけるしかできません。でも、その言葉の裏で、「どうしてうちの子が…」という気持ちがよぎることも正直あります。母親なのに、心の中ではまだ迷っている自分がいるのです。
けれども、息子は本当に頑張っています。毎日の成長ホルモン注射を我慢しながら続け、少しずつ成長している姿を見ると、私の方が励まされています。おねしょも、体が成長していく過程のひとつ。そう信じることで、前向きな気持ちを保てるようになりました。
私は息子に「恥ずかしいことじゃないよ」と伝え続けています。たとえ時間がかかっても、いつかこの悩みが過去の思い出になる日が来ると信じています。母親としてできることは、息子をありのままに受け止め、見守ること。それが私の一番の役割だと思っています。








