流行には敏感だ。
食欲があまりなかったけど、
遅れをとることだけは許されないんだ。
今年の忘年会用として、
8.6秒バズーカーの準備も始めた。
キレッキレッの動きを見せる日が、
今から楽しみだ。
*
さて、我が家のここ何か月かの、
ホットな話題がある。
『猫VS犬』
長らくマンション生活で、
一軒家を購入して1年半。
そろそろさすがに欲しい。
ちなみに、
自分=猫派(田舎に猫がいる)
妻=猫派(実家に猫がいる)
娘=犬派
そして、娘はおそらく猫アレルギー・・・。
他にも懸念材料はあるが、毎週のようにペットショップに行っているので、さすがにもう飼った気になってきた。
土曜日はいつものペットショップへ。
日曜は、違うペットショップへ。
ちなみに土曜は同じ店に2回行ったww
とりあえず、娘のアレルギー検査に行くことで、日曜の家族会議は終了。
さて、どうなるか。
*
さて、マイペースに前回のつづきです。
★①【レポ】アクアラインマラソンが好きだ。
海ほたるのトイレの個室に入る。
すかさず、スパイダーの仮面を取る。
ひんやりとした世界観が辺りを支配する。
汗の搔き方が尋常じゃない。
僕の高揚感も最高潮だ。
ここからのシナリオはこうだ。
①ゼッケンを中に着ているちーばTに付け替える
②スパイダーマンの衣装は脱いで、背中のリュックへ
③頭には、前日ドンキーホーテで購入したミニオンを装着。スパイダーマンからミニオンへのバトン渡し。
④そしてアクアラインの風へ
うん、完璧だ。
そうなのだ、元々この為に、リュックを選んで走ってきたのだ。変身する気満々。今風に言うと、高校デビューなのだ。
あまりの暑さに、本当はもっと早めに変身しようといたけど、ここまであまりの楽しさにタイミングを逸していたけど、さよならの時だ。
仮面を取っただけで、だいぶ生き返る。
ただ、大仕事、ゼッケンの付け替えがある。
早速、トライする。
予想していたとはいえ、上手くいかない。
もう一度、トライする。
想像以上、お値段以上に難しい。
個室に入って、早くも5分が経過している。
少しだけ焦ってくる。
今まで言ってなかったけど、僕は平常心を失うと、冷静さと残酷さを取り戻す為、『あたりまえ体操』を踊って、今日まで色々と乗り越えてきた。
個室で若干の狭さは気になったが、
いつもどおり、踊ってみる。
うんうん、何だか落ち着いてきた。
いつもの僕だ。
全部、抱きしめても僕だ。
そしてふと気が付く。
手袋、取ったほうがいいんじゃね?
むしろ衣装を全部脱いだらいいんじゃね?
そしてゼッケン取った方が早いんじゃね?
なんというあたりまえ体操!!
SHITっ!!
いやだなぁ。
なんだかトガーさんみたいじゃないか。
当たり前のことを、ちょっとキザに言うところ。
そんなことを思ったりして、何でもっと早くそうしないの?バカなの?渋谷にハロウィーンしにいくの?となるも、自分で気づいた快挙達成に、早速、行動にとりかかる。
着ていた衣装を脱ぐ!
手袋もとる!
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
す、す、す、す、涼しいっ!!!!!!!!!
ぬおおおおおおおおおおおおおおおお\\\\\\
―!!!!!!!!!!!!!
と、感動に一人、個室で震える。
ここまですでに7分ほど経過。
しかし焦る理由もないので、そこからゼッケンの付け替えに入る。少しやりづらくて、時間が掛かったが、なんとか成功。
フフフフと一人、個室で微笑む。
よし、最後の仕上げだ!ミニオンを装着しようとするも、まさかのリュックの中に見当たらない。
僕のリュックには後述するけど、他にも色んな小道具が入ってて、
生粋のB型の僕は整理整頓を欠かさなかったけど、やっぱり見当たらない。
すると、ここで事件発生。
外の様子が何だか、騒がしい。
ちょっと耳を澄ましてみる。
聞こえてきた会話は、確かこんな感じだ。
『さっきちょっとヨロヨロしてた仮装した方、出てこないですね?』
『あの、スパイダーマンの方ですよね!?大丈夫ですかね・・・』
トランシーバーの音。
ザワザワする外の声。
そうなのだ。
海ほたるのトイレは入口出口が一緒で、一箇所しかない為、異変があれば、すぐにわかったりするのだ。
そして、
『もう10分以上経ちますね・・・。ちょっと見てきますね』
・・・・・・・・・・・・。
オレオの心の声
『ぎゃあーーー!!!!!!!!!!!!!!!』
呑気に、あたりまえ体操を踊っている場合じゃなかった><。さすがに2番まではやりすぎたな。。。
すでに個室に入って、10分以上、時間が経過していたのだ。ミニオンを諦め、衣装を乱雑にリュックにしまい、慌てて個室の外に出る。
スパイダーマンオレオでもない。
ミニオンオレオでもない。
ただの後藤だけど、もはや仕方ない。
『はーい!!さっきのスパイダーマンです!!ご心配かけてすいませんでした><』
と、行って、トイレを後にする。
外に出る。
アクアラインの風を感じる。
ありえない程の清々しさ。
世界中の誰より優しい気持ちになる。
思わず、全身で喜びを表す。
後藤は、再び走り始めた。
先ほどとは違った意味で、気持ちよい。
あまりにも気持ちいいので、空を眺め、飛行機ポーズで解放感に浸って走っていると、まぁみぃさんと出会う。
アクアラインで初めましてだったが、同じ歳なので、既にナレナレしく、『スパイダー終わっちゃったんだからねっ!バカッ♪』みたいな感じで、お尻をナデナデしながら、エールを送る。
そんなことをしていると、あっという間にアクアライン区間が終了、料金所が見えてくる。
流行にとにかく、敏感な僕。
しっかりアクアラインに別れをつげる。
いよいよだ。
僕にとってのアクアラインは、ここからが本番だ。
料金所を過ぎて、立ち止まり、
再びリュックを開けた。
つづく。
(たぶん最終回〜そしてつくばのこと)