タロットヒーリングで起きた、不思議で深い体験


 



これは私たちが実際に体験した出来事です。
信じるか信じないかは自由です。
でも、この話が誰かの心に届き、何かに気づくきっかけになればと願って、ここに綴ります。

あるタロットヒーリングセミナーでのこと。


 


実践ワークの最中、一人の参加者Sさんが突然咳き込み、涙をこぼし、まるで別人のように話し始めました。
彼女の口から出てきたのは、青森の弘前の言葉。
名古屋出身のSさんがまったく知らないはずの言葉でした。

彼女の身体を通して現れたのは、戦争で亡くなった19歳の青年、吉田ひろしさんという魂でした。

「本当は死にたくなかった。
飛行機で海に落ちて、冷たくて苦しくて……
お母ちゃんに会いたかった。
おにぎりが食べたかった。
もっと遊びたかった。
結婚だってしたかった。
天皇が嘘をついてることも知ってた。
戦争は負けるって分かってた」

そんな言葉が、彼の魂の奥から、絞り出されるように語られました。

私は静かに聞き、問いかけました。

「あなたは、どうしてSさんの体に入っているの?
そして、何を伝えたいの?」

彼は言いました。

「戦争でたくさんの命が奪われた。
誰も死にたくなんかなかった。
なのに、今の日本はそれを忘れてしまってる。
原発もダメだ。
地球が汚れている。
あの時と同じことを繰り返してる。
俺たちはなんのために死んだんだよ。
今の日本を見ていると、心が痛いんだよ」

私は彼の言葉を、胸の奥でしっかり受け止めました。

そして伝えました。

「あなたの想いは、ちゃんと伝える。
だからもう安心して、お母さんのもとへ帰ろう。
光の世界に、戻ろうね」

彼は涙を流しながら、「あ、光が見える……お母ちゃんがいる……」と語り、やがて静かに、光の中へ還っていきました。

それで終わりではありませんでした。

次に出てきたのは、また別の若い戦死者の魂。

「水が冷たくて、死にたくなかった。
なんで日本人は、こんなに大事なことを忘れてしまったんだ?
俺たちは命をかけたのに。
今の政治も、人も、日本もダメだ。
本当に大切なものを失ってる」

怒りと悲しみに満ちたその言葉に、私は問いました。

「あなたの人生は、生まれる前に自分で選んできたんじゃないの?
命をかけて、何かを伝えるためにこの時代を選んだんじゃないの?」

しばらく沈黙したのち、彼はこう言いました。

「……思い出した。
そうだ、ちっこい丸い光だった時、俺はこの人生を選んだ。
戦って、命を捧げるって決めてきたんだ。
でも忘れてた。
自分が選んだ道だったんだ。
誰かを責めてる場合じゃなかった。
ありがとう。
帰るよ、自分の場所に」

そして彼もまた、光の中へと旅立っていきました。

この日、何人もの魂たちがSさんの身体を通じて現れました。

共通していたのは、「どうか忘れないでほしい」という祈りと、
「今の日本を、地球を、本当に守ってほしい」という叫びでした。

私たちがこうして平和に生きていられるのは、
戦争で命をかけた人たちのおかげです。
そのことを、私たちは忘れてはいけません。

けれど今、日本はその平和の礎の上に築かれてきたはずの精神を、
静かに、そして確実に失いつつあるように見えます。

情報の波、無関心、便利さの中で、
私たちは「命の尊さ」や「大切なこと」を見失いかけているのかもしれません。

「戦争を繰り返さないこと」
「原発を手放すこと」
「地球環境を守ること」
「未来の子どもたちのために、今できることをすること」

これらは、決して大きな政治の話だけではありません。
私たち一人ひとりが、日々の暮らしの中で選び、動くことで、変えていけることです。

タロットヒーリングは、癒しのためだけのものではありません。
見えない世界からのメッセージを受け取り、
今この世界をどう生きるか、私たち自身の在り方を問い直すための聖なる場です。

今回の出来事は、あまりに深く、重く、しかし希望に満ちた体験でした。

だから私は、これを記録として書き残します。

どうか、あなたの心にも届きますように。
そして、今日を生きるあなたが、未来へと何かを手渡してくれますように。

続きも、また書いていきたいと思います。
読んでくださって、ありがとうございます。