タロットは、魂と話す鏡。
そして、意識を変える旅の扉でもあります
タロットを使っていると、こんなふうに思うことがあるかもしれません。
「この先、どうなるか知りたい」
「未来がうまくいくか不安で、ついカードに頼ってしまう」
「答えを求めて何度もカードを引いてしまう」
たしかに、タロットは未来を占う道具として知られています。
そして実際に、「占い」として使うこともできます。
でも、それだけではないのです。
カードを通して、自分の心の声に耳を澄ませたり、魂が何を望んでいるのかに気づいたり、そうした内なる対話のための神聖なツールとしても、タロットはとても深い力を持っています。
では、なぜタロットを学ぶと、
私たちの「意識」が変わっていくのでしょうか。
それは、タロットが単なる知識の集積ではなく、象徴という「魂の言語」を通して、私たちの無意識に光を灯していくからです。
タロットを学ぶということは、
絵柄に描かれた色や形、数、姿勢、道のりの一つひとつに静かに目を向けるということになります
そこに込められた意味を、自分の人生に重ね、心の奥深くにある思いと響かせていくうちに、気づかないうちに、自分のものの見方や感じ方が変わっていきます。
何気ない日常の中に、意味のあるサインが見えてきたり、怒りや不安の奥にある本当の願いに気づけたり
「私はどう生きたいのか」という、深い問いが立ち上がってくる。
タロットは、未来を知るためではなく、
今この瞬間の「わたし」と向き合い、人生を創造するためのツール。
それを学び続けていくことで、
私たちの意識は少しずつ、変わっていきます。
変化とは、外側で何かが変わることではなく、内側の眼差しが変わることから始まるのだと、タロットは教えてくれるのです。
今日は、そんなタロットをもっと深く、もっと自由に使うための視点を
いくつかご紹介します。
1.答えではなく、「問い」をくれるもの
タロットは「こうなります」と未来を決めるものではなく
「何に気づけばいいか?」という問いを私たちに投げかけてきます。
迷ったときにカードを引いたら、
すぐに答えを探すのではなく、
「このカードは、何を問いかけているんだろう?」と、少しだけ静かに自分の心を、見つめてみてください。
2.シンボルが、魂に語りかけてくる
カードに描かれた色、形、人物の姿勢……
それらはすべて、言葉を超えた言語です。
頭で意味を覚えるよりも先に、
「どんな感情が湧いたか」「どんなイメージが浮かんだか」
心にふと現れたものを大切にしてみてください。
それが、あなたの魂との対話の入り口です。
3.今のあなたを映す鏡
タロットは未来を決めるものではなく、
「今、どんな状態にいるか」を映す鏡です。
「何が滞っているのか」
「どんな癒しが必要なのか」
「どんな選択が私らしいのか」
カードに問いかけることで、
あなた自身の内面に、そっと光が届きます。
4.運命を知るより、創造するために
タロットは、運命を知るためのツールとしても使えますが
「自分がどう生きるか」を創造するための地図です。
カードに示された道筋の中から、
「私はどんな道を選びたいか」
「何を手放し、何を信じたいか」
そんなふうに自分と話すことが、
本当の意味でタロットを使うことになります。
5.沈黙の中に、メッセージがある
カードが「よくわからない」とき。
「曖昧な絵柄」に感じるとき。
実はその中に、深いメッセージが隠れていることがあります。
分からないことを、すぐに手放さずに、
その沈黙に、少しだけ耳を澄ませてみてください。
6.偶然の一致は、魂のシンクロ
ふと引いたカードが、
まさに自分の心の状態や出来事とリンクしている。
そんな経験はありませんか?
それは「偶然」ではなく、
あなたの魂と宇宙が響き合っているサインです。
タロットは、私たちの「意識を育てる」ための神聖な学びなのです。
学びとは、誰かに教わることではなく、
自分の中にある「本当の声」に気づいていく旅なのです。
タロットは、あなたがあなた自身の導き手になるための、優しく、誠実なパートナーです。
今日もカードとともに、静かな対話の時間を持ってみてください
必要なときは、いつでもタロットがそばにいます。
