違和感を感じたら  
思い通りに動かないと怒りが出てくるのは


 


人が自分の思うように動いてくれないとき、  
それが家族であれ、友人であれ、仕事仲間であれ、  
なぜか強い怒りが湧いてくることがあります。

どうしてそうするの  
言った通りにやってくれればいいのに  
なぜわかってくれないの

そう感じた瞬間、自分の中にある怒りに戸惑うこともあるかもしれません。

でもその怒りの奥には、  
もっと深い感情――  
見捨てられたくない、無視されたくない、通じ合いたいという  
切実な願いが隠れていることがあります。

怒りは、表面に現れた守りの感情です。

その奥には、理解されたいという願い、  
そして自分の在り方が脅かされることへの恐れが存在しています。

特に相手が自分の想定から外れた行動をしたときに怒りが出るのは、  
それによって自分の内側の安心構造が揺らいでしまうからです。

つまり、思い通りに動いてほしいと感じる背景には、  
その人がこうでなければ、自分が傷つくと信じている場所があるのです。

スピリチュアルな視点で見ると、  
その怒りは自分の投影に気づくための入り口です。

タロットで言えば、  
11 力は、怒りを抑えつけるのではなく、  
そのエネルギーを丁寧に取り扱いながら自己統合へと向かうカードです。

8 正義が逆に出るときは、  
内なるねばならないが強くなりすぎて、他者への裁きへと転じることを教えてくれます。

そして15 悪魔は、怒りを通してあらわれる執着や依存のパターンを示します。

相手が自分の期待から外れたとき、  
そのときに感じる怒りこそが、  
あなた自身が何に縛られているのか、何を信じてきたのかに光を当ててくれます。

それは、幼い頃に身につけた生き残りの方法かもしれません。

・親の顔色をうかがうことで愛を得ようとしたこと  
・失敗しないことで認められようとしたこと  
・他人のために頑張ることで存在価値を得ようとしたこと

怒りが出たとき、  
私は相手を責める前に、何を守ろうとしているのか  
私の内側に、どんな怖れが揺れているのか  
と問いかけてみてください。

相手が変わることで得ようとしていた安心は、  
本当は自分の内側にしか育てられないものかもしれません。

タロットは静かに語ります。

怒りの下にこそ、癒されるべき場所がある  
感情は敵ではなく、あなたの魂が気づいてほしいことを語っている

違和感を感じたとき、  
そこに生まれた怒りを否定せず、  
その奥にあるほんとうの願いに耳を澄ませてみてください。

それは、あなたの魂が自由になろうとしているサインです。