不快な感情が湧いてくるとき

〜それは魂からのサインかもしれません〜

私たちの毎日のなかで、
ふとした瞬間に、不快な感情が湧いてくることがあります。

イライラ、悲しみ、怒り、嫉妬、不安、恐れ…。
そんな気持ちが顔を出すとき、
「こんなこと思っちゃいけない」
「もっと前向きにならなきゃ」
と、自分を責めてしまうこと、ありませんか?

でも、本当は――
不快な感情もまた、魂からの大切なメッセージなのです。

どんな感情も、あなたの一部。
否定したり隠す必要は、どこにもありません。

むしろそれは、
「本当のわたし」が静かにあなたに語りかけようとしている声かもしれないのです。

不快な感情が湧くとき、
それは「あなたがダメ」というサインではありません。

それは、
「今、心が少し無理をしているよ」
「本当の願いから少し離れてしまっているよ」
という、あなた自身からの小さなSOSです。

本当に大切なものを、どこかで置き去りにしていない?
無理して誰かの期待に応えようとしていない?
本当は、違う道を選びたかったのに、
そんな心の奥の声が、そっとささやいているのかもしれません。

不快な感情を感じたとき、
無理に押し込めたり、無理に明るく振る舞おうとしなくていいのです。

まずは、
「ああ、今、こんなふうに感じているんだね」
と、やさしく自分に寄り添ってあげてください。

怒りも、悲しみも、寂しさも、
それを感じたあなたは、何も間違っていません。

感情に寄り添うとき、
私たちは表面的な思考を超えて、
もっと深い自分自身と出会いなおすことができるのです。

不快な感情は、あなたを苦しめるために存在しているのではありません。

そこには、あなたの本当の願いや、
本当の欲求がそっと隠れています。

何に対して怒っているの?
何を悲しんでいるの?
何を怖れているの?
本当は、どんな未来を望んでいるの?

感情にそっと耳を澄ませてみてください。

表面的な反応のさらに奥には、
あなたの魂の声が、静かに響いているかもしれません。

不快な感情は、あなたの成長の扉です。

それを否定せずに感じきったとき、
私たちは自然と、古いパターンや不要な鎧を脱ぎ捨て、
新しいわたしへと進んでいく力を取り戻します。

ここで思い出してほしいのが、
マルセイユタロットの「13番」のカードです。



13番は、死神の姿で描かれていますが、
それは破壊や恐怖を象徴するものではありません。

13番は、終わりと再生、新しい命への扉を象徴するカードです。

このカードが教えてくれるのは、
「今まで握りしめていたものを手放す勇気」
「不要になったものを潔く終わらせる強さ」
そして「新しい芽吹きを信じる力」です。

不快な感情もまた、
私たちに「もう古い自分を終わらせてもいいよ」
「もう手放してもいいんだよ」
と教えてくれているのかもしれません。

怒りの奥には、もっと自由になりたいあなたがいるかもしれない。
悲しみの奥には、本当に愛されたいと願うあなたがいるかもしれない。

感情が湧き上がるとき、
13番のタロットがそっとささやきます。

「恐れないで。
あなたは今、終わりを迎え、
そして新しい命へ向かおうとしている。」

13番は、すべてを終わらせるカードではなく、
すべてを生まれ変わらせるカードなのです。

不快な感情も、痛みも、違和感も、
あなたの中で新しい何かが芽生えようとしているサイン。

だから、どうか自分にやさしくいてください。

無理に押し流そうとせず、
無理に忘れようとせず、
ただそっと、
「ここにいていいよ」と、自分に声をかけてあげてください。

あなたの中にあるすべての感情に、
静かであたたかな光が降り注ぎますように。

そしていつか、
その感情の奥に隠れていた「本当のわたし」と、
新しい光の中で、微笑みながら再会できますように。