震災のときには、お金があっても物がなかったので買うことができませんでした。
たくさんのお金があっても、物がなければお金はただの紙くずとなります。
そのときにはじめて
「物があるから、お金を使うことができるのだな」
と気づきました。
物がなくなったとき、お金をいくら持ってても、何も意味がないのだと思いました。
物を販売している人、持っている人と今までどんな関係を作ってきたかで売ってくれるか、売ってくれないかも変わります。
人が困っているときに、物がないからとその弱みに付け込み高く販売する人もいるでしょう。
すると、物がないから飛ぶようにその品物は売れていきます。
けれど、そこで失うのは信用です。
お金は入るけれど、正常な世の中になったときには、弱みに付け込んで儲けた人には、人は集まらなくなります。
そんな人たちがたくさんいました。
お金がすべてという人たちを、子供の頃から身近に見てきました。
その結果
「お金があるときには、人がたくさん集まり、賞賛を浴び、良いことばかり言ってた人達が、お金を失ったときには誰も近づかず、困ったときにも助けてもらえずに寂しい日々を送る人」
こんな人たちがたくさんいました。
私の両親がすべてを失い何もかもなくしたときに必要なお金を持ってきた人がたくさんいました。
周りにいる人たちが、それぞれ出し合って返さなくていいからとお金をもらいました。
誰かに借金をお願いしたわけでもなく、ただその現状をみて、周りの人達が過去にお世話になったから、という理由で高額なお金を持ってきました。
そのお金でいまお店を経営することができました。
結果、そのお金は返したそうですが、助けてもらえたのは、それだけたくさんの方を助けてきたからでした。
「お金があるのは、悪いことではないしあったほうが面白いことができる。でも、最後は人だよ。
お金や財産を失っても、心から人を大切にして付き合うことが1番の財産になるのだからね」
そんなことを両親から教えてもらったから、今の自分がいるのだと思うのです。
当社の代表の古谷は、前職で会社が倒産したときに、役員はじめ全員が自分のことしか考えず、他に会社を作り、社長を裏切り、顧客や取引先をもっていきました。
それでも、最後までその会社にたったひとり残りました。
「自分はこの社長にお世話になったから」
これが残った理由でした。
その間約1年近く給料はもらえませんでした。
それでも、「人として社長には、恩を仇で返したくない」
そう話してました。
周りから見るとバカなことと思われても数億円近くの倒産処理を終わらせるまで、シンボリックの仕事と両方やりながら、すべてを終わらせました。
損ばかりしているように見えましたが、こんな風に心があるのならきっといい仕事ができるのかもしれないと思い、シンボリックの経営をお願いしました。
そんな人たちと仕事をしたいし、そんな人たち周りにたくさんいてくれます。
ありがたいことです。私も本当に大切な心を忘れないように生きていきたいと思います。
きっと今の時代にはこんな考えは非合理的だと思う人もいるかもしれませんが、それでも心を大切に自分が信じることをしていきたいと思うのです。
心の時代と言われていますが、古き良き時代の日本の心がなくなりかけてる気がします。
損得で生きることより、心がどう感じるかで生きていけたらこの日本も変わっていくような気がします。
〜お知らせ〜
4月26日(水)19時半〜東京・高尾
新月の瞑想会
近日中お申し込み受付開始
5月11日(木)19時〜東京・新宿文化センター
はるひなたシンボリックメディテーション生
4/21夜9時お申し込み受付開始