ロックダウン中のカーサ周辺(2020年3月)

 

 赤松瞳氏の死をきっかけに、彼女がカーサに来る前の情報が少しづつ入ってくるようになりました。それらによると、2011年の東日本大震災、その翌年の2012年(古代マヤ人が予想した人類滅亡の年)… そうした世間の混乱と不安に便乗して、彼女はスピリチュアル・マスターを装い、ごく一部のコミュニティーの間でカリスマ性を高めて行った様子がうかがい知れます。

 

 おそらく当時の彼女の病態は「自己愛性パーソナリティ障害」の側面が強かったのではないでしょうか。

 

 この障害の人は一見魅力的であり、人を惹き付ける能力に長けます。しかし、結局大仰な言い回しのわりに話の中身がなかったり、言っていることとやっていることが大きく違ったりしますので、人と信頼関係を結ぶことができません。せっかく集まった人もすぐに離れていくというわけです。

 

 そうして他者と信頼関係を結ぶことが出来ない「自己愛性パーソナリティ障害」の人は、結局はお金に困ることになり、お金のトラブルを作り出します。「自己愛性パーソナリティ障害の人の一番の問題は、とにかくお金にだらしがないこと」と、心理セラピストやカウンセラーが口をそろえて言うのはそういうことです。

 

 だから彼女は「信頼」が欲しいと願い、「脳・認知学者」だの「医療技術者」だの(さすがに「医者」とは言えなかったのねw )それらしい肩書を詐称し、演じるようになっていったのではないかと思うのです。(演技性パーソナリティ障害)

 

 これらの障害の人はなかなか自分で気づくことはない、と言います。

 

 それは常に他罰的であり、自分の身の回りに起きた不都合なことを「人のせい」にし、「周りの人や環境が変わるべきだ」と信じて疑わないからです。自分に問題があるなどとは夢にも思わないのです。(※ガーベラ公子やそのパートナーの例をご覧下さい。)

 

 だから彼らは生涯に渡って人とトラブルを繰り返すのですが、その過程でたまたま鬱のような症状が現れて精神科医や心理カウンセラーの門を叩くことがあったとしても、この障害の人は精神科医やカウンセラーをバカにし、見下すので、話を受け入れることは出来ないのです。

 

 また、精神科医の方でも、彼らを「パーソナリティ障害」と診断することはほとんどありません。そんな診断を下したところで(医者にとって)何もメリットがないからです。彼らは薬を出したがります。だから、その時のごく表面的な症状に合わせて双極性障害(躁うつ病)であるとか、様々な法的支援のしっかりした「発達障害」などの(誤った)診断を安易に下してしまうのです。特に今急増している発達障害ですが、本当はこうしたパーソナリティ障害が誤診されている可能性が指摘されています。あるいは本当は発達障害とパーソナリティ障害が併発しているのに見過ごされている可能性も叫ばれています。

 

 パーソナリティ障害の原因となるのは幼少期の親の(または養育者の)不適切な養育にあることがほとんどです。これを 「愛着障害」 と呼ぶのですが、日本人のおよそ6割(様々な説があります)以上が何かしらの愛着障害を抱えていると言われるほどに一般的なお話です。

 

 スピ業界、あるいはスピにハマる方を限定していえば、私はおそらく ほとんどの方が この 愛着障害 を抱えているのではないかと思います。(もちろん私自身も深刻な愛着障害を抱えていました。今思えばそのせいで無駄に苦労の多い人生だったな… と思うところです。)

 

 この愛着障害という概念について、岡田尊司(おかだたかし)先生 の本が有名ですので、是非ご一読下さい。漫画バージョンも出ています。

 

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書) 

 

マンガでわかる 愛着障害 

自分を知り、幸せになるためのレッスン

 

 

  大事なのは、愛着障害は大人になった今でも直すことが出来る ということです。

 

 赤松氏のようなパーソナリティ障害を患うほどにこじれてしまった愛着障害でも(数年の時間はかかるそうですが)直すことが出来るそうです。まずそのパーソナリティ障害を自分が持っていることに気付くまでが大変。気付くだけでものすごい進歩なのだそうです。

 

 パーソナリティ障害とまでは言わなくても、愛着については誰でも多少は問題があり、誰でも何かしら幼少期のトラウマを抱えているものです。

 

 彼女のような極端な症例がこれまでにもあったからこそ、研究され、愛着障害(今では障害という言葉を使わずアプローチという言葉に少しづつ置き変わっていっています。「愛着」、つまり幼少期にどのような育てられ方をしたかという「アプローチ」でその人の性格を診断しようという試みに進化していっているということのようです)という、それが誰にでもある問題であることに気付いたわけです。

 

 私は2020年3月のカーサの滝での体験をきっかけに少しづつ勉強し始めた心理学ですが、この愛着障害という概念は大発見でして、一刻も早くみなさんに知っていただきたくてうずうずしていました。(時を同じくして、森先生のブロック解除ワークでも幼少期のトラウマを指摘されて、その時に癒しが起るというお客様が増えたそうです。)

 

 ですがこれらはきちんとした精神医学の用語であり、概念であり、しっかり勉強してからでないと…と気後れしてしまっていたのです。

 

 そこで、実はこっそりと先月から心理セラピストの養成講座にも通い始めたのですが(後日体験記を書きますね!)そこがあまりにも職業倫理に欠けた人達による幼稚なものだったので、残りのセミナー日程を全てキャンセルしたばかりだったのです。

 

 まさにその「翌朝に」このニュースが飛び込んできて、私はエンチダージに殴られた思いがいたしました。

 

 

さっさとこのことを発表しなさい!

 

 

 そういうメッセージだと受け取りました。

(しかも私がメッセージを受けた、まさにその滝での事件だっただなんて!!!)

 

 昨日(11月22日付で)新しい情報がブラジルから、日本在住の日系人のヒーラー(カーサの娘に認定された筋金入りの信頼できる方です)経由で入ってきています。

 

 赤松瞳さんの遺体はガソリンをかけて焼かれていたそうです。なぜかそのことは日本を始め欧米のニュースには出ていませんけれど、それはおそらく意図的な情報操作、バイアスがかかっているからだと思います。つまり赤松氏を「立派な人」に仕立て上げ、その対極として「殺人事件を起こしたカーサ」として悪い評判をさらに蒸し返そうというマスコミによる情報操作です。(※彼女が殺害されたのはカーサの近くではありますが、全く別の場所です!)

 

 殺害犯の少年の話だと、「たまたまそこにガソリン缶があったから、遺体にかけて火をつけた」のだそうです。山の中に「たまたま」ガソリン缶が置いてあるわけがありません。信じられないことに、彼女は自分でガソリン缶を持ち歩いていたのだそうです。

 

 森先生のチャネリングだと、もうずっと長いあいだ彼女は自分で自分の最後に相応しい場所を探し続け、ガソリン缶をもって彷徨っていたのだといいます。少年はたまたまその手助けをしただけ―――そういう役回りだったそうです。

 

 

 アバジャーニアで最後に見かけた彼女の姿を、私は忘れることができません。

 

 アバジャーニアのメイン通りを私が一人で歩いていた時に、たまたま彼女とアルゼンチン人男性が車ですれ違ったのです。私が振り向くと、彼女の乗った車も急ブレーキをかけ、そのままバックミラー越しに暫く睨み合いになりました。

 

 冴子さん(の生霊)とのバトルを経験した私です。その私が無言で彼女にこう問いかけました。

 

 

 

あなた、この神聖な場所でそんなこと(コロナのデマを広めたこと)をやって、

タダで済むと思ってないでしょうね??

 

命がけだってこと、わかってやってるんでしょうね??

 

こんなつまらないこと、命を懸けてやることなの??

あなたの命ってそんなに軽いものなの??

 

 

 彼女を乗せた車は、私をあざ笑うかのように急発進をし、去って行きました。

 

 自己愛性パーソナリティ障害の人は適切な処置をしないと自死を選ぶことが多いそうです。彼女はこうして多くの人やカーサを巻き込んで―――、自らの最後を演出したということなのでしょう。

 

ー完ー