ネットオークションを見ていたら、懐かしい水晶に出会いました。

 

名前は、

 

「アンフィボールインクォーツ」・・

 

 

んー、まあ確かに…。。

 

確かにアンフィボールインクォーツには間違いないんだけれども…

 

私にはわかります。これはあの幻の―――

 

 

「ブルーターラクォーツ」

 

 

…ではありませんか!!

 

 

 かつてこういうタイプのアンフィボールインクォーツに「ブルーターラ」という名前が付けられ、世界中のヒーラーの間で人気になりました。

 

 私がそのブルーターラクォーツ知ったとき(確か2005年ごろ)はすでに絶産されていたと言われており、美しい写真をネットでいくつか見て指をくわえるばかりでしたが、あるときオールドストックとしてオークションに出回ったものを何とか手に入れることができたのでした。↓

 

 

 観音菩薩の「涙」から生まれたといわれるチベットの「ターラ」という女神の名前のつけられたこの水晶、そのエピソードを意識してか、このような「涙(水滴)」の形に磨くなんて粋じゃありませんか??

 

 その後しばらく「ブルーターラクォーツ」という名前はクリスタル市場から忘れ去られていたようで、私がオークションでコレクションほとんどを手放したとき(2016年前半)に改めて調べたところ、ほとんど検索には引っかからず。ですので、オークションには出す気になれなかったのです。

 

 そういうわけでこれは今でも手元に残っているのですが、今では墓場にもっていこうと思っているくらいお気に入りの一点になってしまいました。

 

 ところが、おそらくこの「名前」が最近ムクムクと業者たちの間で再利用されるようになったようです。今、「ブルーターラクォーツ」で検索すると、出てくるわ出てくるわ… 当時のものと似てもに似つかぬものばかり。偽物…とは決して言いません。言いませんが… それらはおそらく近年別の場所で産出されたものだと思われます。私の感じるエネルギーも全く別物… 

 

 ブルーターラと成分が同じなので(…かどうかもわかりませんけどね。ブルーターラの内包物といわれるアンフィボールの代わりにインディゴトルマリンではないかと思われるものも散見されますが…)業者さんが有名な「ブルーターラ」の名前を拝借しちゃったのだと思います。

 

 でも、元々ブルーターラと呼ばれる水晶はこのインクルージョンの形と 入り方 が大事なのです。この原石のようにブルーグレーシルバーとでもいうべき美しい内包物が ハケではいたように 炎のような曲線を描くのがポイント(だと私は勝手に思っています)なのです。↓

 

上下に少しづつ入っていて真ん中がクリアってのもいいですよね!

 

この角度から見るとアバンダンスクラスターを賛美するかのように

内包物が根本から放射する感じがイイ!!

 

 私はこの水晶に最初に「ブルーターラ」と名付けた方の感性を尊重したいと思っています。成分が同じであるとか、商品名の権利をもった会社の商品だから…とかそういうことを言っているのではないのです。

 

 今回入手したこの「アンフィボールインクォーツ」を手にすると、私の元々持っていた本物の「ブルーターラ」と同じエネルギーを感じます。優しさと柔らかさ、そして強さを兼ね備えた、揺さぶられるようなエネルギーです。そして、この素晴らしいエネルギーを感じて「ブルーターラ」と名付けようと思ったであろう、その名付け親の気持ちに共感できるのです。

 

 今市場に出回ってっているもの、つまりブルーグレーのルチル状アンフィボール(リーベカイト)がインクルージョンとして含まれているっぽい水晶は、どうなんでしょう… 私は個人的に同じエネルギーを感じません。写真でみたところもっと軽い感じかな…

 

 実は、ブルーターラが世に出た当時も、内包物がぎっしり入ったもっと美しい「アンフィボールインクォーツ」が(数は少ないけれども)他にも出回っていました。↓

 

 

 

 

 

 ブルーターラと同じくブラジル産でしたが、こちらは単純に「ブルークォーツ」と呼ばれていました。それらも1970年代に絶産された、と聞いています。私もオークションで手に入れ、またオークションで手放しましたが、表面がマットになった素晴らしい「アンフィボールインクォーツ」でした。それですら当時「ブルーターラ」とは呼ばれておらず、明確に「ブルーターラ」とは区別されていたわけです。(むしろこちらの方がずっと希少価値があったからなんですけどね。)

 

今…

 

 本来のブルーターラがその名前を使わずに全く違うクリスタルがブルーターラの名前を名乗っている―――

 

 

面白いですよね(笑)

 

このように「名前」が一人歩きして、本来の中身がごっそり入れ替わるというのはどの世界でもよくあることでして、例えば―――

 

 

 つい最近まで 某有名大天使○○はその名前を呼んでも現れなくなっていた、ということを知っていますか??

 

 

 「私は大天使○○とチャネリングしています!」とか、「大天使○○ヒーリングやってます!」とか、実際には大天使○○には全く繋がっていない偽物チャネラーや偽物ヒーラーばかりが世の中にあふれた結果、「大天使○○」を呼ぶと全く違うヘビだのトカゲだのと言った類の低級霊が現れる…という状況になっていたそうです。

 

 つまり、あまりにも偽物ばかりを「大天使○○」と呼んでしまっために、誰が「大天使○○」を呼んでも本物が出てこれなくなった、ということだったのだそうです。(※現在では改善されているといわれています。森先生に統合した大天使です。)

 

逆に…

 

 日本の神様を祀ってあるはずの神社が、いつの間にかご神体が入れ替わり、もっと高次元の宇宙系ビーイングの神殿…あるいはポータルになっている… などという嬉しい「中身の入れ替わり」にも、最近遭遇いたしました。

 

面白いですよね。。。

 

さて、「ブルーターラクォーツ」ですが、

 

 他の石にその名前を譲ってしまったこの「元祖・ブルーターラクォーツ」達は、これから何と呼んであげたらいいでしょうかね??