肺高血圧症と診断され、確定診断をするために入院して翌日から検査の日々。初めての心カテ、PICCも入れて強心剤の投与が始まり(このときBNP421)、心電図でモニタリング、酸素経鼻1L・・・医療機器がつけられてどんどん動きにくくなっていく。でも自分自身は安静にしていればしんどいわけでもなく、普通に話せるし元気なので持ってきたたくさんの本を読み漁っていました。

肺高血圧症は肺動脈の圧が高くなる病気で心臓に負担がかかるため、強心剤で疲れた心臓を助けて休めます。また酸素をたくさん身体に送ることも治療の一環です。病院にいるから安心と思いながらも子どもたちのことが心配な日々。

 

 そして確定診断。特発性肺動脈性肺高血圧症。特発性とは原因または発症機序が不明で自然発生的に発症する疾患ということ。確かに2年前に三女を出産した時に大学病院で術前検査をしたけど問題はなかった。きっと夏頃に発症して徐々にひどくなったんだろうなぁと今になって思います。そういえば夏以降、咳もよく出ていたし、苦しかったのは肺に水がたまっていたんだろうなと色々な点がつながります。

 

 病名が確定したのですぐに治療に取りかかります。エポプロステノールの開始です。特発性肺高血圧症の第一選択薬。肺動脈の血管を広げることで肺の血流抵抗を下げ、心臓の負担を軽減します。強力な血管拡張作用と血小板凝集抑制作用を持ち、持続点滴静注によって投与します。昔はこの病気には薬がなく余命は2~3年だったそうですが、医療の進歩によってどんどん新しい薬が認可されました。ありがたいことです。そして今も認可されつつあります。

 

 エポプロステノールは副作用があるようで副作用とのつきあいになると説明を受け、とにかく私は1日でも早く退院するために頑張るというか、出された課題をこなしていくという感じで入院生活を送ることになりました。24時間点滴を流量0.1mlから毎日どんどん上げていきます。それと平行して利尿剤の内服、リハビリが始まっていきます。この時はまだまだ病気になったことを受け入れるとかそんな段階ではなくて、生きるとか死ぬとかそんなことも考えてなくて、病気になったから治療をする!淡々とこなしていく。本当にそんな感じで不安とか悩みとかあまりありませんでした。

夫には担当医から詳しい状態などが毎日のように電話で伝えられたようで、私自身は元気でしたが、データ的にはまだまだ悪かったため、家族は心配していたようです。

でもLINEでは頻繁にやり取りをしていたので、私が伝える症状と先生から伝えられる状態の差に困惑しているようでした。母親からは「病気の身体に産んでごめんね。」と言われましたが、私は「こんな心不全の状態でも耐えられるような強い身体に産んでくれてありがとう。」と返しました。病気は誰のせいでもない。誰も責められない。なったからには仕方がない。それに向き合うしかない。この時はそう思うしかなかったと思います。