私の父は現在81歳で認知症です。ブログでも免許返納について書いていますが、70歳代前半の認知症の初期症状を疑った時点(病院ではまだ認知症と診断されていない)で説得し免許返納をしました。この決断は本当に良かったと思っています。というのも、説得は大変ですが、どんどん認知症の症状が進むと理解やコミュニケーションすら難しくなるからです。もちろん、もともとの性格とか周りの環境などで人それぞれ症状は違います。

 父は真面目で家族想いの人でした。真面目に働いて家族のために生きている、そんな人でした。友だちと出かけるとか飲みに行くとかもなかったし、休日は家でゆっくりしているか家族で出かけたりしていました。内向的で寡黙でコミュニケーションは苦手な人だと思いますが、私は愛情を感じていたし、思春期に反抗することもなかったです。習い事や短期留学、進学などやりたいことは全てさせてくれた父でした。50歳代でがんになり、早期退職をしましたが、家事、掃除、料理など全てをこなすようになっていました。働いていた時は家のことは母親任せでしたが、退職をしてからは母親も働いているので父が家のことを担うようになりました。もともと器用な人だったので何でもできました。パソコンもスマホも使いこなし、株なども運用し、退職後の生活も幸せに暮らしていたと思います。娘の結婚や孫の誕生などのイベントがありながらも、夫婦仲も良かったので旅行なども楽しんだ60歳代だったと思います。

 

 70歳になり、父の車の運転がやや荒くなってきたことや、普段は穏やかな父なのに渋滞や前の車にイライラしたりするようになりました。また、ちょっとした話のなかで自分の意見を通そうと頑固になったり、一時的にカッとなって怒ったり、今まではなかった一面を見せるようになりました。(ちょうどその頃に免許返納しました)

また、車の点検をするために午前中に車屋さんに行ったのに午後からまた行ったり・・・干した洗濯物を入れるのを忘れたり、ご飯を炊くのに水加減がおかしかったり、ちょっとずつ行動が怪しくなってきたのもこの頃。

今思うと同居家族としてはこの頃が一番大変だったかもしれません。私と母は看護師で姉は介護士なので、認知症については理解があります。父、母、兄(長男)の三人暮らしだったので、兄には最初は理解が難しく、父と兄はちょっとしたことでよく言い合いになっていました。私と姉は結婚で家を出ていますが、私は近所に住んでおり、姉も車で20分くらいの所に住んでいます。週末には実家に集まり夕食をみんなで食べることが恒例になっています。

 神経内科(物忘れ外来)や精神科で認知症の検査を受けることを考えましたが、母はあまりいい顔をしませんでした。きっと世間体を気にしたんだと思います。「どうやって連れて行こう?」と言っていました。そういえばこの頃、父は「俺はボケてない!」とよく言っていましたから。