【連続小説】第5話、「大統領の不思議なカラダ」 | ひなこのダイエット日記

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男のからだって、ふわふわにわならないのよね~。日々努力っす!

大統領というよりは、

この国の国民の体質は不思議。

不安や悲しくなると

顔の皮膚が青と白のまだら模様に。

嬉しいと赤と白のまだら模様になる。


ポーカーフェイスなどありえない体質である。


だから、この国の人は正直な人が多い。
多いというよりも

正直でなければ生きていけないのである。


こんなことが、日常的にある。

お葬式への参列、

会場に座っている人は普通の顔の人

青と白の顔の人がほとんど。


中には赤白の顔の人も混じっている。

お付き合いでの参列は極力避けるということになる。


いくら表面をつくろっても

顔に色が出るのである。


何年か前に、顔覆う目だし帽が流行したことがあった。

これで自分の本心を悟られずに済むと。

しかし、60度の国で目だし帽は

そんなに長続きしなかった。

顔を隠して心を偽り

暑さに耐えるような生活は

元々正直な彼らには

一時の気の迷いにすぎなかった。

気質というのは、

そんなに簡単には変えられないのだろう。

(つづく)