大統領というよりは、
この国の国民の体質は不思議。
不安や悲しくなると
顔の皮膚が青と白のまだら模様に。
嬉しいと赤と白のまだら模様になる。
ポーカーフェイスなどありえない体質である。
だから、この国の人は正直な人が多い。
多いというよりも
正直でなければ生きていけないのである。
こんなことが、日常的にある。
お葬式への参列、
会場に座っている人は普通の顔の人
青と白の顔の人がほとんど。
中には赤白の顔の人も混じっている。
お付き合いでの参列は極力避けるということになる。
いくら表面をつくろっても
顔に色が出るのである。
何年か前に、顔覆う目だし帽が流行したことがあった。
これで自分の本心を悟られずに済むと。
しかし、60度の国で目だし帽は
そんなに長続きしなかった。
顔を隠して心を偽り
暑さに耐えるような生活は
元々正直な彼らには
一時の気の迷いにすぎなかった。
気質というのは、
そんなに簡単には変えられないのだろう。
(つづく)