結果と告知 | 乳がんになりました

乳がんになりました

35歳、妊活中にHER2陽性乳がんになりました
温存手術→化学療法→放射線→分子標的薬→卒業
治療中は食事療法・代替医療を平行していました。
今のところ再発なし。

無事初めてのマンモを終え、しばらくしてから再度診察室に呼ばれる。

マンモの撮影画像を見ながら説明してくれる。
自分の胸に、星のように小さな点が散りばめられている。
石灰化した細胞だ。
皮肉のように、きれいに見えた。

結果、「抵抗域内に点状高スポットが認められる。普通ではない状態」

遠まわしに医学的用語を言われてよくわからない。

「それって、つまり悪性ということですか?」

思わず聞く。

担当医「そうです」

「・・・・・・・」

無言で相槌を2回、ゆっくり打った。
それ以外、言葉も浮かばない。

医師が私の反応を確認するように、告知した。

「乳がんということです」


「・・・・・・・そう、ですか」


もうエコーの時点で薄々気づいていたため、ああやっぱりそうなんだって
感じだった。

ドラマのような、ガーンみたいな気持ちすら湧きあがらず
気持ち的には落ち着いていた。

あまりにも静かなので、担当医が「落ち着いてるねー、大したもんだ」と
イスによっかかりながら言う。


落ち着いてるっていうか。

「まあ、なっちゃったものは仕方ないので・・」

半笑いで言うしかない。


担当医は父親くらいの年齢と思わしきオジサンで、励ましてくれる。

まあかなり初期だし大丈夫!
この腫瘍のように見える塊も、これ自体が腫瘍じゃなくて、異物に反応して
炎症を起こしているだけだから。
癌はこの小さい石灰化した内側にいるやつだからね。
まだ浸潤していない可能性もあるよ。

この段階で自分でよく気付いたよ。


「そうですか」

担当医の言葉に少し安心する。

そっか、浸潤してなければ手術だけでいいんだ。


担当医「ヒナさん、今度は生検の検査が必要になります。
紹介状を書くから詳しい検査を受けてね。病院はどこがいい?
どこでも紹介状書くよ」

私にしてみれば、心の準備がまったく出来ていない状態で
次の病院を決めろと言われる。

えー!?

ど、どうしよう。

担当医「ここが運命の分かれ道だからね」

お、追い詰めないでください!!!

妊活してたときは、割と自宅に近いところに大きな病院があり、評判も
よかったため、そこで出産しようと決めていた病院があった。

でも乳がんに関する評判はまったく調べていない。

どうしよう。

悩んでいると、担当医が「僕のとこに来てもいいよ」とひとこと。

「都内じゃないからちょっと遠いけど、人口も都内とは全然違うから
はやく検査やオペしてあげられるし、もう顔も見知ったから楽でしょ?」

ここでわたしは選択を誤った。

思わず「お願いします」と言ってしまった。

これが大きな間違いだった。

少し時間がかかってもいいから、もう一度調べなおして、出直して
紹介状を書いてもらえばよかった。


その場でお願いしなきゃいけないと追い詰められていたけど、
多分待ってもらうことはできたはずだった。


後で判明するがこの担当医、相当クセのある医者だったのだ。


そのときはそんなこと露知らず、早く検査入れてあげるからと
言われて、数日後の針生検の予約をその場でお願いした。

痛いの大嫌いで歯医者すら避けている私が・・。
直接細胞を取る検査・・。

以前乳がん患者さんを特集したテレビで見たことある。
絶対やりたくないなぁと見ながら思っていたのに。

怖いよ~!(ノД`)・゜・。



【メモ】
診療に関する支払金額:4,000円程度



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