私の歌っているジャンルは、現在の日本では殆んどと言っていい位、認識されていない。
ジャズやシャンソン好きの人口の、半分もないかもしれない。
オペラ歌手がコンサート時にアリアの合間に挟んで歌うことは多いのだが、一般の人は殆んど口ずさむことはないようだ。
しかし、この国も1960年代~70年代には、このジャンルの曲が大変人気があったのだ。
今でもコマーシャルなどで当時ヒットした曲がそれは沢山流れている。
聞けば殆んどの人が、「あ、知ってる」と思うに違いない曲が、いっぱいあるのに…
私は現在、師事しているお師匠様の弟子の中では最年少である。
世間的には絶~~対に若くない年齢の私が最年少なんだから、後は推して知るべし。
私の所属する研究会も高齢化が進み、一人二人と離脱する会員が増えて行き、解散の危機に瀕している。
ヤバイ。何とかしないと。
あの頃の夢をもう一度、とまでは言わないが、このままだとあの美しい曲たちを歌う日本人が居なくなってしまう…
もっと私が若くて健康で、お金があったら。
留学して一生懸命歌を学んで、皆に普及させることもできただろうに。
こんな私でもコンクールで何度か賞を頂いているので、「もっとステージ活動をして普及に力を注ぐべきだ」とおっしゃる方もいる。
出来るなら私だってそうしたい。
けれど、毎日のご飯を確実に食べて行く為には、会社員を辞める訳にはいかないのだ。
私程度の実力では、歌だけで生きて行けはしない。それくらいの自覚はあるし自惚れる余裕もない。
それでも…好きな事をして生きていけたらな…
ハタチ過ぎた頃からずっと、そう思っている。
見果てぬ夢、である。