『ダイエット依存症』水島広子 | 姿勢から美と健康を引き出す 美宅玲子のブログ

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ヨガ・ピラティスをきっかけに心の病・摂食障害を克服。
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『ダイエット依存症』水島広子 著


こんにちは!ようこそヨガレッスンへ。
おととい無理してパソコン仕事をし過ぎて首を筋違えした美宅玲子です。


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表題の本、読みました。
ダイエットが気になる、体型が気になる、徐々にその優先順位が上がってくる、という人にとって、ダイエットは依存症になりうる危険性を持っています。


私自身拒食も過食も経験し、社会的にも仕事柄も引き締まっている理想的な体型でいることの価値が高い(スポーツクラブのインストラクター評価の上位に、見た目が人の目標になるか、ふさわしいかという項目があります。)ところで暮らしていることもあり、焦って自己評価が落ちたりすることもあります。


この本は全て内容を紹介したいくらい、簡潔で分かりやすく、患者や一般女性の気持ちを代弁した上で、その病的構造と希望を照らしてくれます。
全ての文を膝を打つ思いで「そう!そうなの。私も同じ。こんなに気持ちを分かってくれたら本当に嬉しい。」と思って読みました。


◆ダイエットは心の問題点を体型にすり替えている場合がある。「やせさえすれば自信がついてなにもかもうまくいく」と思うのは「やせていないと今は何をやってもダメ」と現在から目を背けていることになります。


◆ダイエットの努力をしないのは怠慢だ、太っていると人生の質が落ちる、権利が少なくなる、と心の中で思っていて、自分にささやいてくる。
それは子供の頃自分に対して親がネガティブな評価を(親自信の不安の表れのことも)してきたことを、自分で自分にし始めるのと同じ。


「こだわり」は自分が主体でその人らしさをつくるものだが、ダイエットがエスカレートすると、これをしないと落ち着かないという儀式にがんじがらめになるなど「とらわれ」になり、自分が乗っ取られてしまう。


◆強迫観念が浮かばないようにするのではなく、強迫観念が浮かんできても「自分はそれをコントロールできるから大丈夫」というコントロール感を養うことが大切。


◆ありのままの自分を受け入れてもらった経験がないと、「ありのままの自分」「見せるために作った自分」とが解離してきて苦しくなります。それでも作らない自分を受け入れてもらえるのだということを知らないので、他人は自分に評価を下す人であって、人と関わることは自分を作ることであると考えるようになります。


◆人の評価は主観ですが、暴力的ですらあります。評価で傷ついたり束縛を感じたりします。それは人と自分の境界線がないからであり、ある人の評価で自分の価値が全て決まるわけではありません。評価が単一であれば余計にそうです。


◆人と関わるのは、相手からの評価に対して「私はこういうつもりでやっている」「傷つくからそういうことは言わないで欲しい」などとフィードバックを与えあうことでお互いに影響を与えることとも言えます。


面白くて長くなってしまうので、また区切って書きますね。
上級心理カウンセラー
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