☆動きの意識☆
先程の記事では「心地好い動きが健康増進になる」と書きました。
◆痛み=今の自分にとって合わないこと、というサインであり
◆心地好い=正しい状態である
からこそ人間は生き延びてきたということでしたね。
自分にとって一番バランスのよい状態に姿勢や運動が保たれている時、歩くだけでも呼吸するだけでも元気になり、快調な状態でいられます。
〈筋膜〉
骨、内臓、血管、神経などが適正な位置で保たれているのは、それを容れて支えている筋膜のおかげです。
筋膜はコラーゲン組織なので形を変えることができます。
そのため、ケガをしたり緊張やストレス、動きの癖で筋膜は硬くなったり癒着したりして形を変え、全身に影響を及ぼします。
〈神経と筋膜〉
神経回路も筋膜も、自分が慣れ親しんだ動きを繰り返しているうちにやりやすいように変化してしまうので、無意識でも歩いたり自転車に乗ったりできるようになります。
逆に言うと、それによってどこかに痛みを感じていたり、不都合を感じているとしたら、無意識に動いていたことに意識を向けて、神経や筋膜を再教育できる可能性があるということです。
今の姿勢は「心地好い」のか「違和感がある」のか。
神経感覚はセンサーとなって心地好い正しい状態へと連れて行ってくれるナビゲーターです。
〈神経感覚〉
感覚を感じ取るだけと言っても、意外と難しいものです。
歩くことひとつとっても、早く動くと「自分の知っている動き方」になりがちなので、ゆっくりと何を感じているのか感じながら動きます。
また、動き続けて慣れてくると、やりやすいように動きが変わって固定化されるので、習慣を変えたい場合は常に「自分がどのように動いていて、それでどのように感じるのか」意識する必要があります。
◆アウターマッスルは、単純で力任せな運動をするので、姿勢を固定化します。
◆インナーマッスルは賢く、感覚を感じることで活性化する働きを持っています。
インナーマッスルを活性化させて神経の再教育をし、動き方を心地好く効率よく変えていくことで筋膜の状態を正常に戻し、快適な状態を作ろうというお話でした。
インストラクター美宅玲子ホームページ http://mitakureiko.com