水曜日の夜は再びリンデンへ。初のナイトクラブです。

去年の冬、アンカラで図らずもディスコデビューした私でしたが、今回は音楽を提供する側です。
ハノーファー音大の生徒によるコンサートという事で、ジャズやポップ専攻、演劇専攻の人達に混じってセリンと演奏してきました。

もう道が暗くなっていたのと、看板が大分目線より上にあったのとで、会場に辿り着くまでに周辺をけっこうウロウロしてしまいました。

私は地図を見る(けどとりあえず進む)派で、セリンは人に道を聞く(けどその通りに進めない)派なおかげで、初めての場所は100%迷います。

私からすれば(よくもまあ見ず知らずの人を信用できるな)と思いますし、セリンからすれば(分からない地図を見る時間が無駄でしょ)と思っている事でしょう。

以前は、堂々とセリンが間違った方向に進むのを信じてノコノコついて行った結果とんでもない目に遭っていましたが、今では「はいストップ地図見るから!」とか言えるようになったので、我ながら成長したと思います。
思ったより沢山のお客様が来てくださって、お店の中は満員。寒い雨の中、本当にありがたい事です。

(一応選曲は考えたけれど、ナイトクラブでクラシックを演奏して大丈夫かな…)などと少し心配でしたが、皆さんあたたかく迎えてくださり杞憂に終わりました。
 
本番後はお客様が口々に感想を言いに来てくれて、とてもあたたかい気持ちになりました。
今回はファジル・サイなどを演奏しましたが、次の機会があればピアソラやヴィラ=ロボス辺りを取り入れたプログラムで参戦したいです。

セリンはこれからジャズの授業も受ける予定らしいので、これからのステージに生かせないか考え中です。
本番後に軽く一杯。(なぜだかサラリーマンらしさが滲み出ますね、軽く一杯って言葉)

ドイツでお酒を飲まないので、未だにどれが何のお酒なのかもよく把握していないのですが、こんな風に「ザクロのジュースかと思って頼んだらお酒でした」なんて事がたまに起こります。

常識って大事だなと改めて感じた瞬間でした。(普通にお酒は美味しかったです)
今回クラシックのコンサートとは全く違う雰囲気の中で演奏させて頂きましたが、お客様との距離がかなり近いのもそれはそれで新しいものが生まれるので、とても楽しめました。

またジャズ科や演劇科など、普段はあまり接触のない科の生徒とも仲良くなれて嬉しかったです。

今回もクリエイティブな演奏をしてくれたセリンに出演者の皆さん、コンサートをオーガナイズしてくださったJannaさん、雨の中いらしてくださった沢山のお客様、本当にありがとうございました!