最近、というかここ数年、ずっと思っていることですが、この国は、分断が拡がっているのではないでしょうか。


金持ちと貧乏、高齢者と若者、男性と女性、正規雇用と非正規雇用、などなど。

日本人が、高度経済成長期にはあったであろう、一体感が失われている気がします。


結果、「自分さえ良ければいい」という風潮が跋扈し、自分のことは自分でする、他者をリスペクトする、など、日本人が共通して持っていた美徳まで失われつつあると思います。


日本の将来が、不安です。なんというか、色々な違いはあっても、「私たちは同じ日本人なんだ」という一体感が欲しい。


アメリカだって、日本より分断と対立が大きい国ですが、それでも「フロンティアスピリッツ」なり「アメリカンドリーム」なり、「俺達はアメリカ人なんだ」という一体感がある気がします。


日本人が一体感を持つための制度は、憲法上は天皇制です。私は天皇制は賛成ですが、それもここ何代かの天皇陛下が、運良く、お人柄に優れた真に敬愛できる方であるからに過ぎません。未来永劫、素晴らしい天皇陛下が続く保証はない、と思っています。


それじゃあ、日本人が一体感を持てるものは何か。私は、最近、「歌かなあ?」と思っているんです。


私は出会い系をやっているわけですが、3年前、当時26歳の女性とカラオケに行った時、彼女が小林明子の「恋に落ちて」を歌うのを見て、腰を抜かさんばかりに驚きました。私が小6の時の曲です。


これは一例ですが、歌には、色々な立場を超えた一体感を醸成する力がある、と思います。現に、横浜市民には、「横浜市歌」があります。プライドが高い横浜市民(私も0〜45歳まで横浜市民でした)ですが、少なくとも横浜市民には一体感がある、と私は思っています。


日本人が一体感を持てる歌はあるか。「君が代」は、気楽に歌える曲ではなく、セレモニーに似合う曲なので・・。ゴダイゴの「銀河鉄道999」とか、サザンの「真夏の果実」とか、スキマスイッチの「奏」とか、ですかね。


歌の他には、映画もいいかもしれません。

劇場版「銀河鉄道999」を観て、感動しない日本人って、いるんでしょうか。いや、日本人に限らないですけど。個人的には「機動戦士ガンダムユニコーン」推しなんですが、あれはちょっと長過ぎますね。


いつものように、とりとめのない駄文になってしまいましたが、とにかく、「私たちは日本人なんだ」という一体感が持てるものが欲しい、今日このごろです。