中学一年の夏

田舎に引っ越した夏

クラスの仲間たちとキャンプに

でかけた。

夜、キャンプファイヤーを囲みながら

ワイワイしていた。


ある生徒が肝試しに行こうよ!

といった。

私は肝試しなるものを知らなかったので

のほほんと笑っていた。


夜10時を回ったころ

有志と先生と行く事になったが

急にわたしは胃が痛くなり

動けなくなった。

時折冷えたり、食べすぎると胃が痛くなるのだが

その日は強力だった。

痛みどめを飲みながら

火のそばであたためることにした。

男子と2人、火の見守り隊をしようと

残留組になっていた。


30分くらいたつと

遠くから、キャーキャーいう、ただならぬ

声が聴こえる。

クラスメイトたちが叫びながら

走ってくる。


怖いよ〜怖いよ〜と

みんな青ざめで歯をカチカチ言わせている。

何人も息を切らせて帰ってきて

オイオイと泣いている子も居た。

騒然としている中

話を聞いてみると、

墓場ではないが、古墳的な場所を

ひとまわりしている最中だったらしいが

火の玉が何個も現れ

ヒューヒュー飛び回ったのだと。

その後、

二つの火の玉がぐるぐると巴のようになり

追いかけて来たというのだ

わたしも話を聞きながらゾーッと鳥肌がたちましたが

私は直前に胃の痛みに襲われたのを

思い出し

守られたんだな、

父が護ってくれたのかな。

と、その日は思った。

その後、数人の子は体調を崩してしまったらしく

お寺にお祓いしてもらいにいったと聞いた。


後で調べたら、アイヌ民族と和人の争いが

あった場所らしく

公園と名前はついていても

気をつけなきゃならないなと

霊的なものを感じ取るアンテナに

意識をした最初になった様に思う。


夏休み時期になると

思い出す。



写真は十和田神社で写したら

こんな写真が撮れました。

白龍が守っているらしいのです

向き合ってゆきたいものです。