長いこと

仕事の他に神社聖地に

行くようになった。


1986年から

聖地周りが始まった。

自然と聖地が気になったりして

行くようになった。

インターネットのない時代

ムーやらAZやらGODやら

雑誌などに導かれながら。。。


初めて気になったのは

天川

朝、祝詞をあげていたら

天川と文字で降りてきた。


天川?しらないから

ブリタニカ辞典で調べたら

奈良の奥に天川村があり

天河大弁財天社という社があると書いてある。


これか。。。


行きたい。行きたいけど

簡単にいける時代ではない。

ポケット時刻表を片手に

奈良行きを考えた。


橿原神宮から車を借りて

山道を走り、やっとこたどりついた。

いまの社殿を造営している最中だった。

禊潔斎して拝殿にいれていただけた

懐かしい思い出。


でも、私を呼んだのはそれだけじゃなかった。


天河大弁財天社の裏にある

南朝黒木御所跡

これがわたしの

謎解きの最初だった。





かつて

黒木御所はいまみたいに綺麗じゃなく

石垣がただ残ってあっただけだった。


お掃除のご奉仕をされていたご婦人が

どこからきなさった?と聞いてくださり、

北海道です。と

答えた私に、手を止めて


ここは

縁がある人しかこれんでなあ

とポツリ言う。


縁がある人。。。

どんな縁があるというのだろう。。。

しみじみ,寂寞とした悲しみを味わっていた。


石垣に供えた

薄紫色の都忘れが

風に揺れていた。







マリア