グリーフケアを学んでいたころ


非常勤講師として


講義いただいた


入江杏さん


https://www.google.co.jp/amp/s/www.tokyo-np.co.jp/amp/article/72939



今日ニュースでこの記事を読んだ


世田谷一家殺人事件


https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20211218/amp/k10013394031000.html%3Fusqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D


この事件は


隣に住んでいた妹夫婦と子供さん二人が


年末の31日に何者かに侵入され


一家惨殺されてしまったという猟奇な話なので


ご存知の方も沢山いらっしゃるだろう。


生々しい話を講義として伺ったのだが


決して忘れることなど無理だし


どんな声も言葉も色褪せるほど


当事者にしかわからない苦しみがあるだろう


そう感じながら話を伺い


涙を禁じ得なかった。



結局、犯人はわからないまま


捜査はうち切られ、家はそのまま残っているが


どんどん老朽化し危険だから取り壊すように


言われているようだった。


しかし、それを決められるわけもない杏さんがいる。


わかっているけど、愛する妹夫婦や


可愛い姪や甥が暮らしていた家を


壊さなくてはならない。。。


それを決断できない杏さんを


誰も諭せるわけもない。


苦しみ、悲しみを訴える杏さんを


TVで観た。



チリチリと胸の中で音がした。



今日空港に向かう車の中で


綺麗な懐かしい思い出の詰まった


お台場の風景を見ていたら


不意に涙がこぼれた。


なんの涙だろう。



ああ、私の中で


当時付き合っていた彼と


出かけた場所を見たから


思い出したからなのだが


幸せになることをどこかで恐れ


逃げていた若い頃の私。


生きる理由を探していたわたしには


決められないことが沢山あった。


親が突然、喪失してしまった想いから


抜けられてなかった時代を思い出した。



そして、自分の中で何十年経っても


風化していない想いに気づき涙したのだった。


それは、好きだとか嫌いだとかではなく


私の優柔不断で彼を傷つけた事が


私の中で風化していない出来事なんだなと


理解したからだった。


思い出すとチリチリとする胸を押さえながら


人は悲しみを風化させられないな


その出来事に対して答えをしっかり出さなければ


結論なんて出せず、何時迄も


こころに残り続け、消えないものだと想った。


私は彼を傷つけたと感じていて


そのことに自分が傷ついていたのだと悟った。


幸せになることに罪悪感のあった私。


いまは、それは解消したけれど


辛さを抱えたひとは


なにかを受け入れられないのだな


と。。。しみじみ思う。


こころの領域とはかくも


深いものだと


わかってもらいたいなと


日々想う。


決められなくてもいいんだよ。


その感情はあっていいんだよ。。。と。


悲しみ、痛みは決して無くならない。


それを時間をかけて


受け入れていく


そのこころの輝きを大事にしてゆけば良いと


思う。




そして今日は友達だった出口王仁三郎氏のひ孫


出口恒さんの命日。


デグデク先生。安らかに


沢山の笑いや教えをありがとう。



喪ったかなしみには


自分なりの儀式や


こころの中のお葬式が必要なんです。


あなたなりの時間軸でよいのです。


受け入るときがくるまで。









マリア拝