◇ 2 阿知波研介1 から紅の恋歌感想 ◇ | ひまわりの散歩道

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劇場版名探偵コナン「業火の向日葵」の感想をメインに
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◇ 2 阿知波研介1 から紅の恋歌感想 ◇

 

いつからの続き?と言いたくなる、

劇場版第21弾 「から紅の恋歌」 登場人物別感想です。

 

一人目は、紅葉さん。

二人目は、事件の黒幕・阿知波研介です。


いやもう、この人、何を考えてて何をしたかったのか
本っ当に判んなくてねー。

 

あんまり判らなかったので、何かヒントないかと思って
脚本の大倉さんが手がけた、コナンのアニメオリジナル作品
「不思議な少年」 を、もっかい見たんです。

 

そしたら、あーもしかして、そゆこと?と。

 

そう思ったら、するっと繋がりました。

 

てことで、感想です。

 

まずは、「そゆこと」 と思った内容、

 

今回の一連の事件を通して、
阿知波さんが一番願っていたこと、は、おそらく

 

「皐月さんの名誉を守るために、自分が死ぬこと」

 

もう、コレだけです。ただ、コレだけ。

 

皐月さんの名誉を守るためには、
名頃さん殺害が明るみになってはならない。

 

そして、証拠隠滅には2つのことが必要でした。

 

物的証拠である、遺体を隠した皐月堂を焼失させること。

おそらく遺体遺棄の実行犯であったであろう、
元秘書の口を封じること。

 

それを、「名頃による皐月会への復讐」 と見せ、
最終的に自らも命を落とすことは

 

自らを容疑者から外す、以上に
皐月さんが名頃を殺害した事実を隠ぺいするのに
とても有効な手段であり、

 

・・・妻を守れなかった夫である自らの贖罪、でもあった。

 

と、そう考えると、繋がるな、と。

 

第一の犯行は、殺人事件にする必要がありました。

 

かるたに残された手がかりに気付き、
名頃殺害の真実に辿りついた可能性のある人間は、
口を封じなければならない。

 

でも、第二の犯行は、死傷者を出す必要はなかった。

 

目的は、当日の収録データの消滅と、
名頃殺害の証拠であるかるた札を焼失させること。

 

ここで枚本さんが、かるたを持ち出したのは、
予想外のことだったでしょう。

 

第三の犯行は、被害者の生死は問わない。
一連の事件が名頃の犯行だと見せるためのものですから。

 

第四の犯行は、証人である元秘書の口を封じること。

 

そして、第五の犯行が

 

自らと、決勝戦に出場した2人もろとも、皐月堂を焼失させ
「名頃の復讐が完成した」 と言う形を取って
皐月さんの名頃殺害の証拠隠滅を、完成させる。

 

その予定だったんだと思います。

 

DNA鑑定も出来ないような焼死体が3体あれば、
4体目があっても判別できずに判らないまま、と
思ったのでしょうか。

 

壮大で、周到な計画殺人 ― 自らをも含む ― 、
だったんだな、と思います。


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