不思議な国のアリス その3 | そろって浄土に弥次喜多道中膝栗毛

そろって浄土に弥次喜多道中膝栗毛

残り少ない人生、死ぬのは苦しいものか、どうも痴呆老人になって死んでいくようだ。お寺の坊さんに頼んでいるが。
残りの人生、東海道中膝栗毛の弥次喜多道中のように気楽に行けないものか。

最近は Twitterやブログを 漁るのも すこし 疲れてきましたよ 面白い記事のみ ピックアップしてくれる事
はできないものかしら 一個ずつ 見てゆくのも大変 今まで見た記事にそった記事の関連記事のみ掲載して
もらうわけにはいかないのかしら

ウォールストリートジャーナル日本版さん @WSJJapan あのミヤンマーのお話し 昔のビルマですよ   首都ヤ
ンゴン 吾輩のような老人には ミャンマーより ビルマのほうが馴染み深いですよ あのビルマの竪琴の国 仏
教国 程度の知識でございます 民族構成は ビルマ族が主体とありますが そのほか 多くの少数民族との共

生社会 しかし ビルマ ヤンゴンなんて なにか 秘密の国 秘境の地のように思われます アウンサンスー・チ
ーさんのお名前が度々でてまいります 資料によれば ビルマ族は 十一世紀から十三世紀にかけて ビルマ国
を建国したとあります




                 (11月5日の誕生日の花 デンファレ 花言葉 お似合い)


                                 「日比谷花壇 365日の誕生日の花 花言葉」 転載


それ以来の民族興亡史 読むだけで一日かかりますよ 長らく イギリスの植民地 それからの独立運動 ビル
マ建国の父 アウンサンが ビルマ独立義勇軍を率いて 日本とともに イギリスと戦ったなど 日本との繋がり
もありますよ

現在は 軍政下 アウンサンスーチー率いる国民民主連盟が 選挙で躍進していますよ 今回の総選挙は ど
のような結果になるのでしょうか スーチーさんも お年を召された 後継者がいないのではありませんか   ス
ーチーさんの後のビルマはどのようになるのでしょうかねえ

今回の記事 ミヤンマーは 生まれ変わるかとあります (bitly.com/1RS6nyqから)  十一月八日の総選挙を
受けて どのように変化するのでしょうか アジアで最も遅れた国 ミヤンマーが 離陸を迎えているという 2
014年の経済成長率は 7.75% 自動車や携帯電話の急速な普及 ヤンゴンの古い都市景観は 急速に

変化 市民の言論や行動の自由も次第に解放されつつあるとか 報道の自由も 今では中国を抜いています
よ (フリーダムハウス報道自由度インデックス) 次第に自由な社会に変化しているようですね 
しかし 少数民族というか 民族間の宗教対立は 激しいのではありませんか 最近新聞記事になった イスラ

ム教徒のロヒギャン族が 難民となって 逃れているとか ミヤンマーの今後も大変ですね この民族問題につ
いては アウンサンスーチーさんはどのように解決されるのかしら それに 周辺の国々 中国 ベトナム タイ
日本などなど これらの国々とのお付き合い 舵取りも大変ですよ




                                (シオン)


                                「筆ペンの俳画はがき絵」 足立 玉翠著 日貿出版社


ビルマといえば あのビルマの竪琴で語られる悲惨な日本の戦争 多くの兵隊さんが亡くなられました 白骨街
道とかいわれ ビルマの山野には 日本人の白骨が散乱していたとか 機会があれば 行きたいなあ  それに
あの 戦場に架ける橋で有名な 泰麺鉄道あたり 

綺麗な仏教寺院 遺跡も多いですよね それに ミヤンマーは 東洋の   「真珠の首飾り」 とかいうのですって
同じ仏教国の日本人としては ミヤンマーが 世の荒波に押し流されずに 真珠のように  いつまでも  綺麗に
輝いて欲しいと思わずにはいられませんよ

さて 昨日から楽しんでおります本 「注文の多い注文書 クラフト・エヴィング商會」小川洋子著 筑摩書房  変
わった構成の物語ですよ 昨日のお話し 「冥土の落丁」 これは 内田百間の処女短編集 「冥土」 の初版本
をテーマにしたお話しでございます

クラフト・エンディング商會に足を踏み入れた一人の女性 その訪問の趣旨を店の方に話します 女性の主人が
商會に務めていた小間使いから   手に入れた内田百間の処女短編集   「冥土」  の初版本    これを読んだ主
人 どうしたわけか 急死したのだった 

女性はその因縁ある本を 本来ならあの老人に返すべきなのだが その老人の住んでいた家は既に空き家 住
む人がいなければ 本を返すわけにはいかない  ならば 老人が  貰ったというクラフト・エヴィング商會にお返
しするしか 処分の方法がないのだ 婦人はその本を商會に置いて立ち去ろうとするのだ




                          (水墨画 大輪菊と野菊)


                                   「水墨画の描法」 斎藤南北著 秀作社出版 参考


さて お話しは 続きます 納品書なるお話しでございます
婦人が置いた 「冥土」なる本  この本に纏わる経緯をお話するのでございます この本のことは 商會の先
代からの言いつけがあるという この落丁本を見つけたら お客様のいい値で買うか  別の落丁のない本と

交換するように言われております 今その本を持ってまいります ほら まったく同じ本でございましょう しかし
落丁本には もう一つ奇妙な特徴があるというのだ この本は あの関東大震災で   その大分部のものが消失
し 今では このように 二つ揃って見ることは 極めて稀なことなのだという

この落丁本を見てみましょう あの 百間のサインがあります 1ページ抜け落ちていると言われますが それが
どこかわからないのです それゆえ 「うっかり  その境界に足を取られてしまうと  その行間の向こうに広がる
白い闇に呑まれてしまう」(p180)のでございます

先ず魂が飲み込まれ その後 体も後を追うというのです 先代は あちらへの入り口は むしろそこにこそある
のだという この落丁本には 「どの短編も 最後の一行の後には 空きがなく 意表をつくように  まるで落とし
穴のように その手前の行に空きがある」(同上)という すべての短編がそうなのだと

もう少しで終わるというところで 白い空白に足を取られ そのまま 体も 落ち込んでゆく ということでございま
しょうか 
このようなお話し 先代のホラ話でしょうか このような本があるとは 聞いたことも見たこともありませんよ 

添えられている写真 冥土の初版本 すっかり 焦げ茶色に変色し 時代を感じさせます  目次も ただ漢字の
羅列 目次の体をないしていない それに 本の背中に 「冥土」なるタイトルはあっても 著作者名がないという
百聞なるサインのみ それに 何ページ目か (これは元々 ページがふっていないので   わからない) 半ペー

ジぐらいの空白の箇所が 散見される それにしても 変な本だあ  





(心休まる茶室の風景 手前の池には 色鮮やかな鯉乃群れが)


                            「入間市博物館にて」