後生が悪い その二 | そろって浄土に弥次喜多道中膝栗毛

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残り少ない人生、死ぬのは苦しいものか、どうも痴呆老人になって死んでいくようだ。お寺の坊さんに頼んでいるが。
残りの人生、東海道中膝栗毛の弥次喜多道中のように気楽に行けないものか。


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後生が悪い その二

引き続き 「一人でもだいじょうぶ 親の介護から看取りまで」 おち とよこ 著 日本評論社を読んでおります

母の退院、父と母との二人三脚、ヘルパーの援助、そこでまた母の転倒、「痛い、痛い」 腰堆の圧迫骨折 入院、家の改造

次から次へと事件が続きます てんてこ舞いの筆者、
父母のベッドがリビングに一緒に  「野戦病院さながら」の有様、筆者の手探りの介護生活が

始まります あちこちの病院への母の入退院、煩瑣な入退院手続きにうんざりしつつも、何回も病院に日参する筆者 

ここで筆者が提案される「病院セット」なる工夫が面白い 入院グッズ一式に貴重品(保険証など)一式を予め整備保管しておく、これは参考になりますね 

病院で必要な手続きのこまめな整理整頓 情報収集のアンテナをあちらこちらに 後で役立ちます


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                   ( 優しかったお母さん )


          「俳画500選」薮本 積穂書 秀作社出版株式株式会社 参考
 

介護に必要な諸経費の金銭管理に忙殺される筆者 二世帯にわたる家計管理と書類の山 見ただけでウンザリ 家計の雑事の効率的管理を工夫するシステム ポケットファイルの一工夫、

領収書等関係書類の整理に追われる筆者 
ここで いずこも同じ頭の痛い入院費用 これが大変 差額ベッド料ひとつをとっても こんな

に違うのかにびっくり、部屋が空いていなければ いやおうなしに 差額ベッドの高額費用の負担がかかります その内容、金額も千差万別 大事な懐具合を考えて無理をしない(格好をつけ

ない)ことが大事
さらに頻繁な入退院 病院の相談室に駆け込む筆者 「転院ジプシー」と名付けられておられま

す 
 「一般病床」と「療養病床」の違い これは よく認識しておかなければなりませんよ 病院

にもいろいろな種類があるのですね 始めて知りました 小生のような素人はすぐ大学病院 あるいは医療センターの如き大規模な施設を選択しがちですが 

むしろ 症状にあった丁寧な病院を選択したほうが スムースな入院あるいは転院も可能に
また 実際の介護にあたっての介護用具やリフォームなど「ハード力」(p31)を上手く活用

することも考慮しなければとアドバイス
特に介護の広範囲な必須知識や 介護に合わせた介護用品等の工夫も必要。 全面格子のパ

ーテーションとマジック棒なる便利グッズなど どんなものか見たことはありませんが(見当はつきますが) 身の回りの生活用具の整理棚なのでしょうか 

筆者の哲学は 駄目でもともと あたって砕けろ式 ずうずうしさが必要とか まずは なんでもアタック アンド アタック

日々の介護に追われる筆者に しかし ここで とんでもない事態が 母が風呂で溺れたというのです 隣人にSOS 風呂でも溺れるとは常識では考えられないですよね  足腰が弱われば

こういう事態もありうるということでしょうか 隣人や知り合いの医者の親切な対応で事なきを得 感謝する筆者


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                   (おばあさん がんばって)


                   「俳画に誘う」小野 華優著 翔雲社 参考


こういうことも予想されるのであれば 隣家への時々の挨拶 電話番号の交換 係りつけ医者への盆暮れのご挨拶も必要といわれます うわ~ このようなことまで気を配らないといけない

のでしょうか これは大変
弱った母への点滴 在宅点滴のお話し これは初めて聞く話し 参考になりますね かかりつけ

医の手当てができるかも重要
しかし、今の時代にかかりつけ医などいるのですかね 緊急のときに往診してくれる医者など期

待できませんよね よき医者の目星をつけてタックして どうかして連絡網だけはといわれますが これは無理だなあ

名より実の医者選び できれば面倒見のよい医者がベスト 介護保険サービスの利用には主治医の「主治医の意見書が必要なのか 

さらに人生の終末期にはぜひ必要な終身保険 民間保険の加入も要検討項目となるとか これが大変 理想的には 入院給付金付き終身保険がよいといわれますねえ

我が家では終身保険など入っているのかしら すべて家内任せの人任せ さらに さらに 親の兄弟、親戚付き合い難しさ ここまで考慮しておられます 親戚も時にはうるさいもの 

次から次へと難問が よくこれだけ 大変な介護の実際を御自身の仕事をしながら あるいは 子供を育てながら 父母二人の介護をやられましたねえ 感心しますよ
 
介護は女性向きの世界ですかねえ 無責任ですが 男にはとても無理のような気がしますよ イライラと怒るだけではないでしょうか しかし 努力すれば 話し相手にはなれそうですよ


  ここで

          面会に行くたび 迎へに来たのかと


              われを見つめる 母の目が問ふ


                        ( 石吾 弓子 )


                       (NHK 介護百人一首 2013 から)


(続き)