読書 水無月備忘録(2021年Jun)⑦了 | 秘密基地ベーリン

秘密基地ベーリン

2015年10月からのベーリンでの生活も8年目に入りました。健康第一、ベーリン方丈庵の日々を綴ります。

『ネオ・チャイナリスク研究』 柯隆/慶応義塾大学出版会 ○ (菊陽町図書館蔵)

 

 チャイナリスクは中国に進出してビジネスを行う外国企業にとっての大きな足枷のことでしたが、周近平政権に移行した時期からGDPで世界第二位となり世界覇権を目指しているため、中国の国際的活動が世界にとって新たなリスクとなっています。

 奇しくも、7月1日の中国共産党創立100年記念式典の演説の最後で、周近平は「香港特別行政区に対する中央の全面的な管轄権を実行」「台湾問題を解決し、祖国の完全な統一を実現することは、中国共産党の変わらぬ歴史的任務」「いかなる「台湾独立」のたくらみも断固として粉砕」と述べ、国際条約破棄・主権国家侵略を平然と行おうとしています。

 何故、今、中国共産党が戦狼外交を繰り広げ世界覇権を目指すのかがわかる本です。

 ※菊陽町図書館にリクエストしたら直ぐに購入連絡が来ました。感謝👍

 

『望遠ニッポン見聞録』 ヤマザキマリ/幻冬舎文庫 ○

 

 定年退職後バンコク・ベーリンでリタイア生活を送っているので興味深く読みました。 海外で生活すると、普段気付かない日本のすごさ、おかしさを感じることになります。 この本を読んで、同意すること、新たに気付くこともありました。 しかし、17歳の時に絵の勉強のため単身イタリアに渡った作者のバイタリティーに脱帽です👍

 

『トモダチ作戦』 ロバート・D・エルドリッジ/集英社文庫 ◎

 

 副題に“気仙沼大島と米軍海兵隊の奇跡の絆”と題されたこの本は、東日本大震災に際し、沖縄から駆け付けた第31海兵遠征部隊がその機能を最大限発揮し、上陸用舟艇で孤立した宮城県気仙沼市大島に兵士・重機を送り込み、瓦礫除去・港湾機能回復・捜索・物資輸送などを行った記録です。 海兵隊は敵にとっては「最強の敵/No Worse Enemy」ですが、助けを必要とする者には「より善き友/No better Friend」であることを示しています。

 彼らは、緊急初動対応、援助活動のみならず、撤収後も復興支援活動として大島の子供達を3回にわたって沖縄にホームステイ招待することで震災の傷を癒す活動(更にサンディエゴに高校生6人を招待)、気仙沼市行事への音楽隊派遣などで熱い“絆”を結びました。

 

『ヂャーチル閣下の秘書』 スーザン・イーリア・マクニール/創元推理文庫 ○

 

 ドイツ空軍によるロンドン空爆の頃、チャーチル首相暗殺を画策するドイツスパイ&アイルランド共和国軍と、それを阻止する女性秘書マギーやMI-5の活躍を描く。 大蔵省地下に設けられた内閣戦時執務室の雰囲気、戦時下にあっても生活を楽しもうとするイギリス人のたくましさが描かれています。

 チャーチル暗殺は『鷲は舞い降りた(ジャック・ヒギンズ/ハヤカワ文庫)』にも描かれていましたが、この作品では戦時中のチャーチルの様子が描かれていて、ロンドンを訪問し大蔵省地下の一般公開されている内閣戦時執務室を訪れる気にさせる一冊です。

 ※チャーチル博物館:https://gotrip.jp/2017/11/81221/

 

◆◇◆◇

【檸 檬】

フライものなどにレモンを搾っていますが、スーパーの棚でこの製品を見つけました。

「瀬戸内・大長レモン使用」=国産レモンに惹かれました! 手軽で手が汚れないのも👍

 名称:レモン果汁調味料。 内容量:100ml

 製造者:大三島果汁工業(株) (販売:広島ゆたか農協)

 

以上、6月の備忘録。 次回は7月下旬にUPします。

 

※広告が掲載されていますが、内容とは無関係です。 

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