私のほうはマイホームへのモチベーションがダダ下がりとなって無気力となっていたが、相方は何故か逆にマイホーム願望を強め、寝る間も惜しんで新築建売物件や新築マンションを検索・検討するようになった。
当然、購入するか否かで意見は対立し、喧嘩が絶えず、やがて家庭内別居へと繋がっていった。
一体、何の為のマイホームなのか?
貯蓄や娯楽に振り向ける事ができるはずの数千万円も費やし、家庭不和を招いてまで買わねばならぬものなのか。
しかし今のままでは、過日の日記でも書いたように仕事から帰ってちょっと寝るだけの生活を延々と繰り返すだけであり、それはそれでいずれ生活も人生も破綻しかねない。
となると、やはり引っ越しはせねばならないのだけど、これも過日に書いたように賃貸物件の家賃相場が暴騰しており、「マイホームのほうが安上がりじゃない?」となる。
そうなると残された選択肢は、
①今のまま、予算内で最低限の希望に合う新築建売物件や新築マンションをどんなに時間かけてでも探す。
②注文住宅を予算内で建てる。
の2択しかないわけで、それならばまだ安上がりな①を選ぶ。
というわけで、引き続きSUUMOで新築建売物件を探す。検索条件も緩めた。予算も増やした。
しかし…高い!予算大幅オーバーな物件しかない。「この立地、この面積、この装備でこんなに高いのか?」というような物件ばかり。
2ヶ月にもわたって夫婦で寝る間を惜しんで「検索祭り」をおこなったが、私たち夫婦のライフスタイルや通勤に向いた物件はとうとう見つからず。
「それなら次は新築マンションだ!」と、新築マンションを検索してみた。
しかし…更に高い!最安値でも「最寄り駅まで徒歩10分超の2階の西向き60㎡余が税抜き5000万円超」とか、かなりゲンナリしてきた。これでこの価格帯なら注文住宅のほうがマシだよ…。
しかも、新築建売と異なり、新築マンションは物件の数も少なく、価格交渉もほぼ不可能。
相方が気に入った新築マンションが1つだけあったのだが、駐車場代と管理費が相場以上だった事と、マンション前の道路が万年渋滞な道路で私の通勤に支障が大きい事が理由で却下となった。本体価格だけで6000万円以上もするしね。
気がつけばもう秋。プロ野球も終わり、Jリーグも終盤。街中ではクリスマスソングが流れ始めている。マイホーム計画は暗礁に乗り上げ、夫婦揃って気分が沈んでいる。家の中の空気も暗く澱んでいる。
そんな中、実家の親の件で姉と電話する機会があり、マイホーム計画の不調をつい愚痴ってしまった。すると姉は、
「それなら、予算の範囲内という前提で、価格が高くても立地優先で土地を探し、衣食住を満たすだけの安くて狭くて最低限の広さと設備しかない家を建ててメンテナンスもケチって住み倒すか、逆に遠くて不便な土地を安く買って家におカネをかけるしかないんじゃない?」
ああ、土地と家屋の両方を見てバランスを考えて物色していたから上手くいかなかったんだなと感じた。
ありがとう、姉よ。もう一度すべて洗い直してみるとするか。
で、ここで私たち夫婦の必須条件を再考してみた。
そもそも、夫婦とも残業と通勤でヘトヘトで帰宅してバタンキュー(←死語)な生活を脱したいゆえに引っ越しの話が出て、そこからマイホームを目標としたわけで、それだと「遠くて不便な土地」では今以上にキツくなり、まったく話にならない。
そうなると、必然的に「立地優先で土地を探し、住むだけの安い家を建てて住み倒す」の一択となる。
私は姉からのアドバイスを相方に話し、「うん。そうしよう」と了承を得た。
私たち夫婦は再び方針転換する事にした。土地探し&注文住宅へと。
しかし、私たち夫婦は想像すらしていなかった。不動産仲介業者、建築業者、金融機関、行政などに大いに悩まされる事を…。
(次回に続く)