私の不思議な体験談 -3ページ目

私の不思議な体験談

アメリカに引っ越してきて、もう6年になる。 今までいろんなことがあったけど、まさかあんなことが起こるとは思ってもいなかった。

”あの~、なんてお二人のことを御呼びしたら良いんですかね、お名前とか、ニックネームとかありますか?” 
 ”私たちは、名字のようなもので呼び合います。どちらかと言えば、種族みたいなものですけど。”  彼らが言うのは、私たちが言う親、というのは選ばれた宇宙人にしかなれないらしい。その選ばれた親に名前のようなものが授けられ、少なくとも100人、多くて1000人以上の子供がいて、その親の何番目の子供、みたいな感じで呼び合うらしい。 もちろん、実際の呼び合ってる名前を言われても、私には変な音にしか聞こえないし、言えるはずもない。 二人は、私が呼びやすい名前で呼んでくれれば良いというので、彼らの名前の音の感じから、女性のほうの宇宙人を”ピ~ビコ~”みたいな感じだったので、”卑弥呼”、男性の方を”ビリジ~”みたいな感じだったので”ビリー”、と名付け、これで良いかと聞いたら結構気に入ったらしく、これから卑弥呼とビリーと呼ぶことになった。
次の日は仕事はお休み、いつもならお昼まで寝てるところだけど、旦那が仕事に行った直後に起き上がり、支度をしてガレージに向かった。 お願いだから、い てくれ。 昨日ずっと眠れずに、色々な質問を考えた。 やっぱりこれから生活して行く面で、なんて呼べば良いかは、とっても大切な質問、慣れて来たらどこ から来たか、なんでここに居るのかを聞く。 頭の中で質問する練習をしてから、ガレージのドアをノックした。 何も返事がないので、居ないかもしれないと 思いドアを開けたら、すぐに、”そんなことしたら、ばれるって” と、男性宇宙人に注意された。 あ、そうだよな、と反省しながら、”昨日の夜はどうでし た?”と、私のリストには載っていない質問をした。 二人とも、なんと答えたら良いのかわからないらしく、”あ、あ~、まあまあでした。”ととても微妙な 感じに答えた。 この場の雰囲気を変えなくてはと思い、何も入っていないバケツを裏返してそこに座り、早速大切な質問を切り出した。
地球の空から太陽が消え、旦那が帰ってくる時間になった。 わたしは、旦那にこの秘密を隠しきれることができるだろうかと心配になったが、これ以上彼らに 迷惑をかけたくない、残念なことは絶対に起きて欲しくない、と思い気合いを入れて、宇宙人たちに別れを告げ、何もなかったように旦那を迎え入れた。
 仕事から帰って来た旦那は、”How was your day?" 今日は、一日どうだった?なんて、一番難しい質問を私にぶつけてくる。明らかに何かあったであろう、見たいな感じで、何も特にないけど~、あなたはどう だった?なんて感じで頑張って切り抜ける。 旦那が鈍感で良かった、何も気づいていない感じである。 私の頭は宇宙人のことでいっぱいで、はじめの言葉以 外何を旦那と話したか、その日の夜食は何だったか全く覚えていない。 ガレージに行きたいけれども、今行ったらばれてしまうことを心配し、我慢してその日 を終えた。 終えた、と言っても眠れる訳がない。ベッドに入っても、何万との疑問が頭をよぎる。 それと同時に、もしいなくなってたらどうしよう、と寂し い気持ちにもなった。