”あの~、なんてお二人のことを御呼びしたら良いんですかね、お名前とか、ニックネームとかありますか?”
”私たちは、名字のようなもので呼び合います。どちらかと言えば、種族みたいなものですけど。” 彼らが言うのは、私たちが言う親、というのは選ばれた宇宙人にしかなれないらしい。その選ばれた親に名前のようなものが授けられ、少なくとも100人、多くて1000人以上の子供がいて、その親の何番目の子供、みたいな感じで呼び合うらしい。 もちろん、実際の呼び合ってる名前を言われても、私には変な音にしか聞こえないし、言えるはずもない。 二人は、私が呼びやすい名前で呼んでくれれば良いというので、彼らの名前の音の感じから、女性のほうの宇宙人を”ピ~ビコ~”みたいな感じだったので、”卑弥呼”、男性の方を”ビリジ~”みたいな感じだったので”ビリー”、と名付け、これで良いかと聞いたら結構気に入ったらしく、これから卑弥呼とビリーと呼ぶことになった。
次の日は仕事はお休み、いつもならお昼まで寝てるところだけど、旦那が仕事に行った直後に起き上がり、支度をしてガレージに向かった。 お願いだから、い
てくれ。 昨日ずっと眠れずに、色々な質問を考えた。 やっぱりこれから生活して行く面で、なんて呼べば良いかは、とっても大切な質問、慣れて来たらどこ
から来たか、なんでここに居るのかを聞く。 頭の中で質問する練習をしてから、ガレージのドアをノックした。 何も返事がないので、居ないかもしれないと
思いドアを開けたら、すぐに、”そんなことしたら、ばれるって” と、男性宇宙人に注意された。 あ、そうだよな、と反省しながら、”昨日の夜はどうでし
た?”と、私のリストには載っていない質問をした。 二人とも、なんと答えたら良いのかわからないらしく、”あ、あ~、まあまあでした。”ととても微妙な
感じに答えた。 この場の雰囲気を変えなくてはと思い、何も入っていないバケツを裏返してそこに座り、早速大切な質問を切り出した。