欠史八代は系譜設計上の必然:平成30年12月号① | 生野眞好の日本古代史研究会記録

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在野の古代史研究家 生野眞好(しょうのまさよし)先生の勉強会や月刊誌フォーネットに連載中の記事の概要などを紹介しています。
「魏志倭人伝」や「記紀」などの文献史料を中心に邪馬台国の位置、ヤマト王朝と先興の奴国王家との攻防(宗教対立)と共存などの検証です。

生野先生からフォーネット12月号をいただきました。
 
「前方後円墳の起源と歴史的意義について 第25回」。
 
 前方後円墳は、「神武の天下統一の理念を具現化したもの」という視点で始まったこのシリーズもいよいよ神武天皇の実在性のまとめの段階になりました。
 
早速、今号の概要です。
 
◆欠史八代は、系譜設計上必然的に生じたもの
欠史八代の問題点
 ①なぜ「二代綏靖から開化までの八代が連続して欠史」なっているのか?
 ②なぜ「初代神武から十三代成務までの欠史八代を含む十三代の全てが親子継承」になっているのか?
 
⇒ それは、「l記紀」が大和王朝のを系譜を万世一系の改竄するなかで生じた739年の空白を埋めるために、「ダミーの天皇11人」を創作したことに起因する設計上の問題である。
 
表1 ダミーの天皇11人を綏靖の横に並べると「欠史8代」が出来た理由が解る!
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 ※表中の「手研耳命と仲哀の親子関係が「記紀」では「日本武尊と仲哀親子」に改竄されていることについては次号で説明があるそうです。
 
 後半の神武の事績については明日チャレンジします笑い泣き