ひでです。お早うございます。突然ですが、小学校の時に読んだ世界の偉人(だったかな?)の中にシュリーマンのお話がありました。彼は小さい時に読んだ「子供のための世界歴史」と言う本の挿絵の「トロイア炎上」で、老父アンキオスを背負って、英雄アイネイアス崩れ落ちるスカイア門をくぐって逃げる様子を見て「トロイア戦争は実際にあった。僕が見つけてやる」と思ったそうです。

ハインリッヒ・シュリーマンは1822年北ドイツの小さな村で生まれました。両親と9人の兄弟の大家族で、シュリーマンの父親は牧師をしていて、一家は決して裕福な家庭ではありませんでした。

父親はよく古代ギリシャの叙事詩のホメロスの物語を読み聞かせ、7歳のクリスマスには「世界の歴史の絵本」をシュリーマンにプレゼントしたそうです。

トロイア戦争はスパルタやミュケナイなどのギリシャ連合軍とトロイア王国との戦争で、アキレウスやオデュッセウスなどの英雄が活躍する話に心を躍らせ、トロイア遺跡を見つけることに強い興味が沸いたと言われています。

大人になり事業で成功をした後に、彼は何度も挫折を味わいながら、ついにトロイア戦争の舞台となったと言われるトロイアの遺跡を発見したんです。

少年の夢だとバカにしたものではありません、常識のある大人はトロイ戦争は神話だと考えていましたが、少年時代の情熱を失わず、トロイアの遺跡を発見したことにより、トロイ戦争が神話ではなく史実であるという事が分かったんです。

トロイ戦争はギリシャの吟遊詩人ホメロスによって作られたイリアスで語られています。ではホメロスとは何者かというと、紀元前8世紀ごろの吟遊詩人です。

吟遊詩人とは辻講釈のように、英雄譚とかを街中で詠いながら歩いていたようです。詠いながら・・・楽器でも奏でながら?、町々・村々を放浪して日銭を稼いでいたんでしょうか?。

だれもそんな人の話を史実だとは思いませんよね。結局は戦争があったことは史実でも、お話自体は神様が沢山出て来るんで史実では有りませんよ。笑

イリアスのお話をかいつまんでお話ししましょう。ただし、イリアスだけでは話の内容がよく分からないんで、その他の書物も参考にして。

ギリシャ連合軍とトロイア王国の戦争は10年にもわたって続けられましたが、イリアスの中では10年目のたった51日間について語られているだけなんです。

さて、トロイア戦争の原因は何でしょう。先ずはそこからですね。

神々の国オリンポスでは、全神を招待して人間の英雄ぺレウスと海の女神テティスの婚礼がおこなわれていました。しかし、招待から漏れていた争いを司る女神エリスはこれに怒り、「もっとも美しい女神へ」と書かれた「ヘスペリデスの黄金の林檎」を宴席に投げ入れました。

この林檎をめぐり、神々の女王ヘレネ知恵と戦いの女神アテナ愛と美と性の女神アフロディテが争いました。しかしこの時、ゼウスは増えすぎた人間を粛正するためには大戦を引き起こさねばならないと考えていて、黄金の林檎を得るのに誰が相応しいのかを決める審判を、「人間のなかでもっとも美しい男性」とされるトロイアの王子パリスに委ねます。パリスの審判と言われていますね・

3人の女神は、自分を選んでもらおうと、ヘレネは「アジアの君主の座」、アテナは「戦いにおける勝利」、アフロディテは「人間のなかでもっとも美しい女」を与えると申し出ました。結果的にパリスが選んだのは、アフロディテの申し出でした。

アフロディテが約束した「人間の中でもっとも美しい女」とは、スパルタ王メネラーオスの妃となっていたヘレネーでしたが、アフロディテの庇護を受けたパリスはヘレネーと財宝を奪いトロイアへ連れ去ってしまうのです。

これに激怒したメネラーオスが、兄のミケーネ王アガメムノンと、ヘレネーを奪還するために遠征軍を組織し「トロイ戦争」が始まります。神々も両軍に分かれ、アテナ、ポセイドンがギリシア側にアフロディテ、アポロン、アルテミス、アレスがトロイア側にそれぞれ組し戦いが繰り広げられるんです。今お話ししたのが別の本で語られたお話です。、

ここからが、イーリアスの始まりです。

アガメムノンと不仲だったアキレウスは親友が戦いに倒れたことに怒り参戦します。そしてついにトロイアの王子ヘクトールを倒します。イリアスはこれだけの事を24巻に渡り綴っています。それが昔の言い回しで難しい。中学校の時には何度も挫折しました。笑

ここからまた別の本になります。笑

アキレウスもパリスの矢を受け(体全体を不死の水に浸かっていたアキレウスでしたが、水に浸かる時つまんでいた足首だけが弱点でした。このことからアキレス腱という言葉が出来ました)倒れ、戦争の原因のパリスもピロクテーテスの矢によって倒されました。

ギリシャ軍の知将オデッセウスは一計を案じ、巨大な木馬を作り、それに兵士を入れて場外に置き、自分達は陣営を焼き払い船を海に出します。トロイア方は戦が終わったと考え、戦利品の木馬を城内に引き入れを始めました。ところが、皆が酔いつぶれて眠った所に木馬の腹から兵士が躍り出て城門を開け、宮殿に火をかけます。海から引き返していたギリシャ軍が城内に乱入しトロイア方は皆殺しに遭いました。

スパルタ王メネラーオスはヘレネーを奪還し、ギリシャ連合軍の勝利で戦争が終わりましたが、結局ゼウスの策略通り双方で多くの将軍や兵士・市民たちの犠牲が出ました。

この場面がシュリーマンが読んだ本の挿絵、「トロイア炎上」でなんです。老父が英雄アイネイアスに背負われて、家族の手を引いて、崩れ落ちるスカイア門をくぐって逃げる場面なんですが、今迄の話でホメロスだけでは分からないという事になりますが。笑

因みに、木馬を考えた知将オデッセウスは神の怒りを受けますが、勇気と知恵を尽くしてさまざまな困難を乗り越え(要した年月はトロイの戦いと同じ10年でした)家族のもとに帰り着く物語ですがイリアスに続くオデッセイアなんです。こっちの方が読みやすいかな?


長い前振りでした。笑

手短に言って(笑)イリアスのお話のトロイア戦争の舞台となったトロイア王国は、ずっと伝説のものだ思われてきましたが、シュリーマンがトルコのエーゲ海沿岸のチャナッカレのヒサルルクの丘でトロイアと思われる遺跡を発見し、その後発掘と研究が進んだことで、トロイア王国およびトロイ戦争は実在した可能性が高いことが分かってきたんです。

だから、今度はトルコへ行ってトロイを見てきます。いつ行くか?今でしょ。笑
 

 

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