(武田側)


連吾川のほとりの田んぼを歓声を上げながら突撃していくのは一番隊



その前には金堀衆と弓隊。金堀衆はつぶてを投げながら馬防柵に迫っている。



まずはあの馬防柵に取り付いて、ロープで引き倒し、崩れた一角からなだれ込む。



突撃だ。しかし、沼田に足を取られて早く進めない。



どうしたことだろう、織田徳川連合軍は武田勢の倍にもなろうかとの物見の話であったが、それにしてもどうしたことだろう馬防柵の周りの人数も少ない。

(今日は妄想劇場にお付き合いください)




(織田側)


もっと引きついけろ。相手に気取られるな。



馬防柵の周りは狭い。無駄な動きは禁物だ。3人一組になり、作業を分担しろ。



体を低くしろ。各隊、隊長の指示に従え。



各隊長に告ぐ。効率的な攻撃を心がけろ。



無駄に続けて撃つと銃身が溶けるぞ。(銃身は鉄です。延ばした鉄を巻いています)



今だ左翼隊放てー。ダダーン。



(武田側)


どこから撃ってきているんだ。馬防柵の前に土塁がある。その陰だ。



気づく間もなくばたばたと次々倒れていく。



白煙があたりを包み込み何も見えない(白煙が目隠しになっている)



*戦いに絶対の自信を持っている武田勢である。



1番隊に手柄を総取りされるな!2番掛かれ!(白煙の中遮二無二進む2番隊)



(織田側)


中央隊放てー!ダダーン!中央隊馬防柵まで下がれ(馬防柵は退避場所?)



左翼隊放てー!ダダーン!



(武田側)


諏訪大社の押し太鼓がドン・ドン・ドン・戦場に響き渡る。




押し出せー。中軍ぜんしーん。(辺りはもうもうと白煙に包まれている)



(織田側)


撃ちもらすなー。今こそつるべ打ちだ




撃ち手は打ち終わったら弾込め係に銃を渡せー。




弾込め次第撃ち手に渡せー(3段撃ちは本当かな)



*前の隊の状況は白煙のため見当もつかない中、次々繰り出す武田軍



 次々に討ち取られていく。



(武田軍)


(近習)勝頼様今が引き時でございます。お逃げ下さい。しんがりはお任せ下さい。



ということで



①武田の騎馬隊は幻想です。



②3段撃ちはあったかもしれませんがそれが戦術を変えたと言わしめるほどでもありません。



③もうもうとした白煙は目くらましになりました。



④馬防柵は退避場所になりました。



⑤退避場所の前には空堀と土塁があったはずです。



そうです。設楽が原の勝因は複合野戦陣地の構築を武田軍に気づかれなかったことです。



そう私の「火縄銃」が語ってくれました。



最後まで私の妄想劇場にお付き合いいただきありがとうございます。



真偽のほどは分かりません。