あー。
髪を赤にしてからもう3ヶ月が過ぎてる。
毛の根元の黒は少しづつ目立ち始めていて、そんなことで時間の経過を感じる。
はじめはカットモデルを人伝に紹介された美容師からお願いされたのが始まり。
それで、お願いした側から「なんか派手なやつ無いですかね!?」
そう言われたもんだから驚いた。
なんか、やりたいやつ無いのか…と。
それで、その時に10分ぐらいで描いたイメージがこれ。
中々の雑さ。
でも、切る側は気に入ったみたいで、その時にはカットの仕込みの日程から、カラー剤の選別云々…
そんな話をしていた筈だった。
でも、その後仕込みの日程が10日足らずになった時にドタキャン食らったんだよね。
その理由っていうのが
性別。
要は、女じゃ無いとダメだったらしい。
んじゃ、初めからそんなものを言うなよ、と言いたいのが山々なんだけど…
せっかくのイメージがゴミ箱に捨てられるような感覚が嫌で、仕方がなく別の美容室でこの髪を実現してもらうことにした。
それからしばらく経った後にしょっちゅう髪染めてる女の子から聞いた話に驚き。
どうやらその子は髪いじらせるその度にお金貰ってるらしい。
仕込み1回につき〜〜円で
本番までには〜〜〜円貰えるよ〜
って
正直、ビビったよね。
私はドタキャンをくらい、その上支払いして髪染めて
また違う子は女だからっていう大前提とその他諸々で好きな髪にして貰うのにお金貰っちゃうの。
うーん…
世の中ってこんなものっすか。
聞いた話だけど、見た目のいい人がカットモデルになれる云々ってことだから、私の見た目もアウトだったのやも。
そんなこんなで思うんだけど
女って苦労が多い。
だけどその分のロイヤリティが大きい。
まずさ、男よりも曖昧な基準で格付けをされるよね。
役職とか、ランキング、つまり数値や基準を設ける理論的な格付けは男性が始めたものって聞く。
それに比べて、ミスコンとか、女同士の品定め、なんなら男からの品定めまで、これらは感性に基づくもので、客観視が非常にし辛い。
理不尽とか、不平等とか、そういう言葉が出難いわけよね。
そんな曖昧な世界で何処からもいい顔に見られるのなんて至難の業だし、それが出来るのは女のプロなのかもしれない。
とても、理論で生きてる人には出来ないことだね。
それから、男性に比べて消費が多い
代表的なのはお化粧。
それから服。
服はもう社会的な問題なんだけどさ、一般的にスカートは女性の服。
ショートパンツもワンピースも女性の服。
「男性にも着る権利はある!」
ってそんなことを言っても、実際に着ても人の自由じゃない?
但し、その行為は他人からすれば「女装」であって
その言葉こそが女性に向けた衣服の存在を証明している。
オマケに女性のオシャレには「マニッシュ」っていう男性的なファッションをするスタイルを指す言葉まであるんだよねん。
と、いうことは女性は男性よりも服の選択肢が多く、選ぶ楽しみと共にその場その場で求められる服装の幅の多さがあるな。
そんでまたその時に同性から異性までにあぁだ、こうだ、思われてねぇ…
何よりも大きいのは、性的なことが纏わりつくことだと思う。
男の人って時々怖いよね。
私もほぉ〜んの時々性的な目で見られて、絡まれたり触られたりするんだけどさ
アレって、怖いね。
実は、情けないんだけど2回くらい電車で痴漢に遭ったことがありまして…
その時には声を出すとか、手を掴むとか、出来ないものなんだって気付いた。
まずね、冤罪だったらどうしようって思うんだよな。
相手は明らか触ってきてるのわかるんだけど、それが意図的なのかどうかとか…
痴漢に無駄な気遣いをしてしまうこともあるんだわ。
きっと、被害者でそんなことを考えるのは私だけでは無いはず…
逆に、その男性がメインとなる性的な視線を送る人々をターゲットとした市場も大なり小なり実在する………
と、まぁ。
女装したりもするから女性の苦難は少しはわかるつもり。
私は化粧の義務を求められてはいないけど、する時はするし、可愛いスカート大好きだし。
多分おしゃれ的な面で一般男性の3倍は出費してる。
うん、赤い彗星のシャア的なノリ。
でも、それは結構女性だと当たり前だったりして、それだけ消費のあるマーケットなのだから、ショウモデルも必要ってわけね。
そして、女性を主体にするわけだから、ショウモデルも女性の方がいいわけだ。
…と考えると、ドタキャンだとしてもカットモデルさせて貰えなかったのは当たり前なのやも??
まぁ…誘っといてドタキャンは腹がたつけど、致し方がない気がする。
女性は、偉大だね。
女って、色々だね…
だから私、女の人に尊敬の念を持って女装するよ。
そうするよ。
つか、そろそろ寝ないとお肌に悪いわ!!
レディーの格好をする上で、レディーに失礼よん!!
んじゃ、ありーでゔぇるち!