先日曹源寺に行った時、裏手にある池田家墓所も訪ねました。
 

備前岡山2代藩主池田綱政が曹源寺を創建し菩提寺としました。

輝政や光政は儒教だったので、吉永町和意谷墓所に葬り、

仏教の綱政は曹源寺に葬られました。

 

土塀に囲まれた広大な墓地、どんなお墓なのでしょう?

 

 

 

歴代の備前岡山藩主のお墓です。

江戸時代では、戦国武将に見られるような巨大な五輪塔は見られませんね。

 

 

石燈籠が林立しています

 

 

 

曹源寺を創建した二代藩主綱政公と夫人の墓

 

故 備陽國主従四位下左近衛権少将源朝臣綱政曹源寺殿湛葵徳會 墓

国持ち大名で15万石以上の官位は従四位下なんですね。

 

三代継政公

 

四代斉政公

 

大名の戒名は長いですねぇ!

 

10代藩主章政は明治新政府につき、

岡山藩知事、第15国立銀行頭取、貴族院議員を経て、

従一位勲一等侯爵を授与されています。

有田焼でしょうか、燈籠が素晴らしいですね。

 

章政夫人鑑子の墓

 

階段を下りて行くと、一番下に明治時代以降の当主のお墓が並んでました。

桜の開花が遅れてる分紅白梅の香りが漂っていて、墓地ながら風情があります。

 

 

池田家15代当主宣政夫妻の墓は、大名や侯爵時代と違い簡素になってますね。

墓石の色が淡いピンクなので万成石の桜御影でしょうか?

 

昭和天皇・香淳皇后の第四皇女が嫁いだ16代当主隆政氏の墓、

こちらも墓石が桜御影?

 

 

お子様がいないので、池田家は断絶となります。

曹源寺の雲水さんがお掃除も担当されてるのかしら?

 

これは我々庶民にも言えることですが、墓地を守るって大変なことですよね。

我が家も大木数本に囲まれて落ち葉がすごい量なので、

数年前に伐採したところ、今度は日当たりがいいので雑草に悩まされるようになりました。

無縁仏で草に埋もれていいと思いましたが、周囲からクレームが来るそうで・・・

 

墓じまいされる方の気持ちも解りますねぇ。